☆ PIONEER SC-LX81 試聴

AVAC秋葉原店で試聴してきました。以前から気になっていた「フルバンド・フェイズコントロール」搭載機種です。なお、スピーカーは、リファレンスメーカーとも言えるボストンアコースティックでした。

sc-lx81.jpg

音楽再生において、周波数特性の均一化は最優先事項です。このため、ダイナミック型スピーカーでは、各帯域に適したスピーカーユニットを複数個用いる「マルチウェイ」とすることで対応するのが一般的です。

そこで、スピーカーにはコイルとコンデンサーからなるLCネットワークが組み込まれ、帯域分割がなされるのですが、特にカットオフ付近においては、位相特性はめちゃくちゃになります。

これは、LCネットワークの宿命ですから、どんな高価なスピーカーであっても、この位相特性の乱れから逃れることは出来ません。(ちなみに、チャンネルデバイダーを用いてマルチアンプ駆動させても、アナログでは完全には調整できないと思います。)

つまり、記録された信号を最終的に音に変換するスピーカーは、実は、オーディオ機器の中でも、最も物理特性が劣ると言えるのです。

ステレオ再生では、実害は小さいということもあって、位相を話題にした事例は、ナカミチのアンプなどごく少数だったと思います。スピーカーの位相特性となると、スピーカーユニットの位置に差をつける程度で、なかなかやっかいな問題でした。

そう言う意味では、パイオニアの「フルバンド・フェイズコントロール」は画期的な手法ではないでしょうか。ソニーも同様の機能を搭載し始めていますが、ソニーではメインスピーカーを補正しないので、目的が少々異なるようです。

パイオニアの音というと煌びやかなイメージがあったのですが、過剰な派手さが無く、情報量があって緻密な音に感じられました。音量を上げてもうるさくありません。一言で言うと自然なのです。演出がかってませんし、かといって物足りないということもありません。

次に替え替えるときは、「フルバンド・フェイズコントロール」搭載機種にしようと思います。

Comment

2009.09.15 Tue 22:54  |  

>ネットワークの特性を類推して補正をかける

多くのマニアが見落としがちなことで、特性を劣化させる最大の要因はスピーカーにあるわけです。

>大型密閉で低能率のスピーカーをドライブしきってみたいというところでしょうか?

いえ、静電型スピーカーを直接鳴らす実験のためにブリッジ出力のアンプを使います。

2009.09.15 Tue 06:06  |  

>バスレフの場合は何を使おうが原理的にダメで、だからこそフェイズコントロールが世に出てきました。

了解しました。パイオニアの面白いところは、マイク測定音そのものに対して補正するのではなく、そこからネットワークの特性を類推して補正をかけるという点だったので、バスレフのことはすっかり忘れてました。

>バイアンプはブリッジ出力とは関係ないのでは?

失礼しました。あくまでも「ブリッジ接続」をご希望ですね。例えば、大型密閉で低能率のスピーカーをドライブしきってみたいというところでしょうか?

> "全帯域で一律に"起こります。

なるほど、勉強になります。デジタル映像でも処理によっては遅延がおきるそうですが、音でもそう言うことはあるんですねー。

  • #9L.cY0cg
  • RX5
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2009.09.13 Sun 22:42  |  

位相補正に意味があるのは、
1.中高音ではch間に位相ずれがあると定位に影響すること
2.ch内でも低音の群遅延時間が長くなることを防ぐこと
の2点です。
現在の製品では、パイオニアは両方対応できますがSONYは1のみです。おそらく特許の関係と思われます。
1は既存のアンプでは放ったからしで、それでもそれなりに再生できていたこと、視聴位置で簡単に変わってしまうことから、あまり本質的でないと判断しています(もちろん揃っているに越したことはない)

>位相特性ばかりは、高額スピーカーだから安心とは言えない
バスレフの場合は何を使おうが原理的にダメで、だからこそフェイズコントロールが世に出てきました。

>バイアンプはやってみたい
バイアンプはブリッジ出力とは関係ないのでは?

>SONY S-MASTER Pro・・・
>なるほど、位相特性も万全ですか。

デジタルアンプは搬送波の周波数が低いとmsオーダーの群遅延時間に相当する位相遅れが"全帯域で一律に"起こります。よって単純に再生する場合は何も問題ありませんが、映像と合わせる場合は時間補正が必要になります。SHARPとSONYのデジタルアンプは十分周波数が高いためこの問題がありません。その他の製品でもあまり問題になることはありませんが、これもできれば無視できる方がよい、ということです。

2009.09.13 Sun 21:28  |  

>フロントスピーカの特性が悪い場合に・・・

そうですね。位相特性ばかりは、高額スピーカーだから安心とは言えないでしょうし。

>ブリッジ出力・・・

やはりバイアンプはやってみたいですね。

>SONY S-MASTER Pro・・・

なるほど、位相特性も万全ですか。これは欲しくなります。

>LX52

音楽CDを試聴しましたが、予想以上にいい感じだったので、71や81にも興味を持ったくらいです。

ただ、どうせならフェイズコントロールは「フルバンド」にしたいなと思っています。

  • #9L.cY0cg
  • RX5
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2009.09.12 Sat 19:10  |  

ソニーのAPMというやつは、フルバンドフェイズコントロールとは大分趣きが違うもので、本質的に意味があるかについては結構疑問なところです。フロントスピーカの特性が悪い場合に一律にそれに揃えたとして何かメリットがあるでしょうか。

僕自身もLX71の入手を検討していましたが、2点ほど注文があります。
・サブウーファを接続するとフロント2chが勝手にローカットされる
・出力がシングルであり、できればブリッジ出力がよかった

ただし前者はほぼどのAVアンプでも同様のようです。
なおSONY S-MASTER Proはフルデジタルかつバランス出力で位相遅れの問題がないため、STAX用に採用しているくらい評価しています。
また、もし位相補正しなくても特性に問題がないならば、LX52でもよいかと検討中です。

  • #FXbBe/Mw
  • kazima
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2009.09.12 Sat 09:59  |  

国内正式発表になりましたね。

機能的には大きくは変わらないので、値引き幅の大きいLX81はかなり売れており、在庫が少なくなってきているようです。

価格的には少々キツイので、LX71の良い出物がないかな~と探しています。

SONYからTA-DA5500ESが発表されましたが、ステレオ再生にも適用されるパイオニア方式のフェイズコントロールの方が良さそうです。

  • #9L.cY0cg
  • RX5
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2009.09.11 Fri 18:40  |  予想通り

LX82が近日発売です

  • #FXbBe/Mw
  • kazima
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