☆ 今年は、はずれ年でした ~ 果樹の隔年結果 ~

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一般的に、果樹には、果実がたくさん実る「成り年:表年」と「不成り年:裏年」を交互に繰り返す「隔年結果」という性質があります。

 で、今回の写真なのですが、庭の柿の木(老木)でして、左は昨年10月上旬のもの、右は、今年9月28日のものです。

 一部枝を切り落としたという事情はあるのですが、それにしても、この実の付き具合にはあまりにも差がありますね。落葉も早いし・・・。(左右写真の対比ですが、健康食品の使用前・使用後みたいに誇張したみたいでスミマセン・・・笑)

 昨年、今までにないほど多数結実したのですが、そのため「着果負担」も大きかったのでしょう。その反動で、今年は花数が少ない上に、結実しないものがほとんどでした。最終的には数個程度しか実がなっていません・・・悲)

 いつもの年なら、手を伸ばせばいくらでも食べられたんですけどね・・・。散歩の楽しみが一つ減ってしまった。

 この木だけの現象ではなく、今年は梅もプラムも、他の筆柿も極端に成りが悪かったです。天候のせいもあるんでしょう。

 実は小中学校などでも、この隔年結果になぞらえて、今年のクラスは当たりとかハズレなんて表現されることはあるようですね~。

 勉強も運動も全体的に良くできて、リーダー的人物もおり、クラスのまとまりが良く文化祭なども盛り上がる学年と、それが全て反対の学年が交互にやってくるという風に・・・。

 ま、ハズレなんて思わずに、その年、その年で、適切に対処していけばいいわけです。庭の柿の木は、農業の対象ではないですから、ほったらかしの成らせっぱなしですケドね~。冬の鳥さんの食いぶちが無くてかわいそうです・・・。

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☆ 日本型「成果主義」の可能性

城 繁幸 (著)、東洋経済新報社(出版)

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 著者は、’90年代の成果主義導入による失敗事例として有名になった、「富士通」の事例を紹介した実績を持つ。

 さて、成果主義の功罪、可能性を論じる前に、賃金とは何か?ということをもう一度確かめておく必要はないだろうか。

 端的に言えば、労働に対する対価ということになるのだが、ではその対価の高低の妥当性とは?・・・となると難しい。

 鍵となる視点の一つは、「需要と供給のバランス」だろう。つまり、労働の市場性、流動性が非常に高い場合には、市場の見えざる手によって価値は自ずと決まってくる。

 逆に言えば、そのような流動性が低い場合には、格差をつけたところで弊害ばかりが生じることは目に見えている。何もこれは「転職」ということだけではなく、希望する部署への異動など、社内においても言えることだろう。

 システムというのは、純粋にその制度に由来する優劣は存在しないと言っていい。前提条件がクリアされ、正しく運用された場合のみ機能するのである。

 従って、年功序列制が良いか、成果主義が良いかという議論そのものにはほとんど意味がない。

 そのことは、本書を読めばよく分かるだろう。タイトルどおり、日本においての「成果主義」の問題点と、対応策、そして可能性については、なかなか見事に論じきっていると思う。

 ただし、今回は、アマゾンのレビューにあるやや批判的な読書評も、補完的な意味合いで参考になる。

 ちなみに私も、著者が言うように、「成果主義」は万能薬ではないし、適さない業種・仕事内容も当然あると思う。正しく機能するかどうか、運用面を考えれば弊害の方が多いだろう。

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☆ 人と彼岸花の不思議な共生

秋の風物詩として、また、その特徴ある花の姿が話題になる「彼岸花:曼珠沙華」ですが、人間との絶妙な共生関係にあることは意外に知られていません。

 彼岸花は、単にその姿を観賞するだけでなく、根茎に含まれるアルカロイドの一種リコリンは有毒物質であり、小動物を忌避する効果があるため利用されてます。

 例えば、土手に穴を開けて水田の水を漏らしてしまう「モグラ」除けとして、あるいは、昔は土葬であったことから野生動物に墓荒らしをされてしまう「墓地」には、動物よけとして「彼岸花」が植えられているのです。

 ここまでは、比較的知られていることなのですが・・・


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彼岸花は、文字通り、秋風が吹き始める彼岸前頃に、急速にその茎だけを地面から伸ばしてきます。その頂点に花火を逆さにしたような花が咲き、花が枯れた後、春にかけて、ニラの葉を硬くしたような葉が展開します。植え込みに使われる「リュウノヒゲ」にも似ています。

 つまり、夏の間は地上には姿を現しません。水田の土手は、春から夏にかけて人間が何度も草刈りをして管理しますが、収穫も近くなって雑草があまり生えてこなくなる秋口に最後の草刈りをすると、待っていたかのように彼岸花の茎が伸びてくるのです。


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つまり、「彼岸花」の毒による動物忌避性を有効利用する人間と、人間の農的くらしの邪魔にならないような生態を持つ「彼岸花」は、持ちつ持たれつの関係にあります。

 もちろん、これは、たまたまそのような組み合わせが出来上がっただけであって、彼岸花の進化に影響を与えるほどの歴史はないと考えられますが、種子繁殖ではなく根茎の株分かれで増える彼岸花にとっても、人間の手で保護され移植されることは、繁殖には極めて有効でしょう。

 そう考えると、あの独特の「花」の形状は、真紅の警戒色と相まって、動物や人間に何かを訴えかけているようにも見えます。

 写真はいずれも今朝の散歩で撮った物です。春から秋にかけて、毎週欠かさず芝刈りをしている我が庭でも、ニョキニョキと生えてきました。なぜか、田んぼの土手よりもでてくるのが遅いです。

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☆ Espace~溝口肇best

2000年発売

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 チェロ演奏家であり、作曲家でもある溝口肇氏ですが、中でも、本アルバムに収録されている「世界の車窓から」と「鳥になる日」は有名でしょう。

 世界の列車車窓からの光景をレポートした、富士通提供の「世界の車窓から」と、自然の風景を「鳥観:バードビュー」によってとらえた「鳥になる日」のBGMは、共に人気が高く、記憶に残っている方も多いと思います。

 ホームシアターをやっていると、さぞかしサウンドトラックなどは好きなんじゃないかと思われるかもしれませんが、得てして、この手の音楽は、映像やその番組等のイメージが色濃く残ってしまい、音楽単体としてはなかなか純粋には楽しめない場合が多いんですよね。

 その点、溝口さんの音楽は、映像に引きずられることが少ないのではないかと思います。

 溝口さん演奏のチェロの響きは美しく、オーディオの質がかなり問われると思います。理論的には、スピーカーは固有の音を持つことは許されないのですが、エンクロージャー(箱)が全く共振しないということは不可能であり、むしろ、この「箱鳴り」によって気持ちよく聞かせるスピーカーもあるくらいです。

 ストリングス(弦楽器)は一般的に倍音成分が多く、その独特の響きを美しく再現できれば、かなり気持ちの良い音楽が聴けると思います。

 就寝前にSTAXで聴くと、心地よい眠りに入ることが出来ます。

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☆ ランゲージ・オブ・フラワーズ / ケヴィン・レトー

the language of flowers / kevyn lettou 1998年発売

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 ポップ・ジャズ・ヴォーカル的な作品が多いそうだけど、前作から3年ほどのブランクを経てリリースされた本アルバムはポップスオンリー。作詞作曲の大半は本人とのこと。

 声質は取り立てて綺麗ということもなく、確かにジャズなんかにも合いそうな歌声には違いない。でも、本作では、ややダンス系の入ったポジティブな曲調となっており、これぞポップスの王道!といいたくなるような、聴きやすいアルバムとなっている。

 どこかで聞いたことのあるような懐かしさがあって親しみやすいのだけれど、往年のポップスとはやはり違うテンポのある曲調で、かなり気に入りましたね。

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☆ ジェネレーションY 日本を変える新たな世代

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世代論で最も有名なのは、「団塊の世代」だろう。また、戦後の高度成長以降に子供時代を過ごした世代は、新人類などと呼ばれ、その行動が従来の価値観からすると不可解という意味で「X世代」と称されたそうである。

 本書では、X世代の次の世代に対し、Xの次ということで命名された「今どきの若者=Y世代」の特徴をレポートした本である。(ただし、Y世代は、元々は米国で使われていた概念)

 人間の行動・価値観というものは、過ごした時代背景に強い影響を受けていることは間違いなく、確かにその世代ごとに特筆すべき特徴があるとは思うのだが、実際には個人差の方が大きく、ひとくくりに「ナントカ世代」とやってしまうのは、少々乱暴というか危険な気はしている。

 ただ、確かに個々人ではなく「マス:集団」としてとらえる場合や、上司と新入社員といった世代を超えたコミュニケーションにおいては、世代論が有効な場合も多い事も事実だろう。

 という観点から、多少期待して一読したのだけれど、詳しい分析はあまりなく、個々の事例、しかも、どちらかというと特殊なサクセスストーリーが中心で残念。

 まぁ、確かに努力だのハングリーだのとは無縁だし、バブル狂乱も実感としては知らず、素直でマジメな反面、無駄なことはせず、好きなことにはとことん打ち込む・・・といった分析には、「まぁ、そんなもんかな・・・」と思う程度だった。

 著者は、Y世代に対して、期待を込めて好意的に描こうという前向きの姿勢があるのだろうけど、それは、「今どきの若者は! と言っちゃいけないよ」って、これまでにもさんざん言われてきたことの繰り返しに過ぎないんじゃないんだろうか? 

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☆ 2度目の画素欠け、買い換え時かな・・・

’95年秋の新製品であったSONYのホームシアター専用液晶プロジェクター「VPL-520J2」を我が家に導入したのが、’96年2月。

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 当時は、3管CRTに匹敵し、鑑賞に値すると言えるだけの液晶プロジェクターがようやく開発され始めていた時代で、初めて520J2の映像を見たときには、奥行き感のある映像に本当に心奪われました。プロジェクターによるホームシアターを是非、我が手にしたいと思った瞬間でした。

 それから約10年、写真に見られるように、横一線に液晶の画素が欠落すること1回、プリズムずれが1回ありました。なにせ、一番安い軽自動車が買える程の値段がしたプロジェクターですから、後発組の性能がどんどん上がる中でも、なかなか手放せずにいたわけです。

 まだ子どもがいない時代に夫婦二人で見た映像の数々、子どもが出来てからはホームシアターどころではない時期が続き、ようやく、家族で映画や子どもアニメなどを楽しめるようになってきたのに、ここに来てまたしても故障が発生してしまったのです。

 現行ラインナップで言えば、最廉価のホームシアター用液晶プロジェクターに手が届くほどの修理費がかかるのですから、買い換えする以外に選択肢はありません。

 でも・・・、あと2年持ちこたえてくれたら・・・

 当地域でも、どうやら12月から地上波デジタル放送が始まるし、来年春には、ブルーレイディスク再生が可能なプレーステーション3がリリースされます。つまり、パッケージソフト、ディスクメディアへの記録、放送網の拡大と、本格的なデジタルハイビジョンの到来が間近に迫っているのです。

 フルスペックのHD(ハイディフィニッションテレビ)に対応しうる1920×1080画素のプロジェクターも、あと2年もすれば「普及価格帯」の製品が登場してくるでしょう。

 正直、今は買い時ではないんですが・・・。

 機種検討を兼ねて、現行の有力製品レポートを連載で書いていきたいと思います・・・。

☆ 稲刈りしました。

牛ふん堆肥が投入された地力がある田んぼのため、稲がいつまでも元気で枯れ上がりが遅かったせいもあり、ようやく稲刈りとなりました。

 写真のオペレーターは父で、私は、籾袋運搬のお手伝い。今年、2条刈りから、3条刈りに買い換えました。中古です。

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まだまだ使える中古製品ですが、今時珍しい「袋取りタイプ」ということで、新品の価格からすれば何十分の一というタダ同然の値段でした。

 当地域では、どの家もグレンタンク方式と言って、タンクに貯めた籾を、ブームノズルで排出するラクチンなコンバインばかりです。父曰く、東北地方などでは、まだまだ「袋取り」も多いとか。

 ちなみに、コンバインとは、コンバインハーベスターのことであり、刈り取り部と脱穀部がコンバイン(結合)されたハーベスター(収穫機)という意味です。

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昔なら、ワラは貴重な生活資材だったのですが、写真のように、長ワラのまま排出します。これは、自然乾燥した後、畜産農家がロール状態にまとめて牛のエサ等するためです。その代わり、牛ふん堆肥を供給してくれます。物々交換と言うわけですね。

 通常は10?位に細かく切り刻んで排出し、冬になる前に田んぼに鋤きこんで土づくりします。

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幼い子ども達とはいえ、田植えと収穫くらいは、我が家でどのようにお米がとれるのかを見せておきたいと思い、田んぼに連れて行きました。

 何も言わないのに、「お手伝いする」と言って大はしゃぎです。チビッ子は素直で良いです。

 空には無数の秋あかね(トンボ)が舞い、刈り取られた稲の草の香りが満ちた田んぼは、何とも言えない清々しさがあります。たんぼ道沿いの雑木林では、野生の栗が成っており、手を伸ばせば、いくらでもとることが出来ます。

 いずれ巣立っていくであろう子ども達ですが、故郷の原風景として、いつまでも忘れないで欲しいですね。

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軽トラックを乾燥機に着けます。家の乾燥機は籾の最大収容量2,400?と小型なので収穫袋で70袋程度(一袋30~40?位)張り込むといっぱいになります。2時半頃には乾燥機がいっぱいになったので、今日の刈り取りはお終い。

 ちなみに、天日乾燥のお米が美味しいと「勘違い」している人は多いようですね。いわゆる「はざ掛け」とか「おだ掛け」と呼ばれる農村の風物詩ってヤツです。

 天日乾燥が上手くいくためには、少なくとも9月頃の刈り取りではダメです。本来、6月頃の田植えで10月頃に刈り取る作型で、天気が安定する10~11月頃に乾かす場合なら「天候に恵まれた場合」は上手くいきますが、9月の刈り取りでは、台風や秋雨による乾湿の繰り返しで、胴割れ米や乾燥ムラが生じてしまうのです。

 少なくとも乾燥に関しては、乾燥機の方が精密であり、お米の品質も安定していて美味しいわけです。これ、生産者にとっては常識ですんで・・・。

 ただし、天日乾燥の場合には、コンバインや乾燥機はいらないので、エコロジー&エコノミーです。労賃を無視すればですケドね。

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☆ 戦争体験は無力なのか ある政治記者の遺言

石川 真澄 (著), 国正 武重 (編集) 岩波真澄

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 本書は、1933年生 -2004年没(71歳)の政治記者「石川真澄」氏の記事等をまとめたもの。

 「戦争体験は無力なのか」というタイトルは、おそらく著者の心情を良く表現したものであるし、本書の中軸にあるテーマでるが、それは感傷ではなく、体験を次世代に伝えていくことの難しさという事になろうか。

 1945年の終戦時に中学1年生であったという著者は、戦時中は「教育勅語」も暗唱させられたし、小学生時代には、いわゆる「鬼畜米英」の気持ちも多少はあったようであるから、それこそ戦中から戦後、21世紀に至るまでの、まさに、戦後史と戦後政治の生き字引であったということだろう。
 
 日本が戦中、そして戦後にどの様な道を歩んできたのか、あるいは政治の世界の変遷を知る意味でも好著であるが、そればかりではなく、小泉政権の人気の理由や、現在の政治の構造的な問題など、とても分かりやすく書かれている。

 例えば、今では有名な「土建国家」という概念を初めて提示したのも、小選挙区の問題点をいち早く指摘したの著者。

 私は、いわゆる右翼、左翼という色分けそのものが嫌いなのだが、著者は、右傾化について常に危惧してきたという点では共感できる。

 死の間際まで、真の社会民主主義の成熟を願っていた著者であるが、日本では難しいであろうことも十分承知していたようだ。

 普段見聞きする情報だけでは、真実という物はなかなか分からないものであるが、日本の政治とはいかなる物なのかを知る上では、貴重な資料となっている。 ナチスドイツヒトラー政権成立の背景など、目から鱗の話も結構多い。

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☆ ATH-Q64 ベルゼルガ ユニバーサルジョイントの組み込み ~ 股関節編 ~

ロボット物等のキャラクターモデル系においては、躍動感演出のためのポーズの取り方が極めて重要になってきます。

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 特に足の踏ん張り感を出すためには、股関節の自由度が高くなければなりません。近年でこそ、バンダイのガンダム系モデルの間接は非常に良くできてはいますが、それらに見られるボールジョイントには欠点もあるし、軸の位置決めも必ずしも理にかなっているとは限りません。

 もちろん、古いモデルを組む場合においては、基本工作術としての間接部の組み込みはマスターしておきたいものです。

 X方向とY方向の2軸を有する「ユニバーサルジョイント」タイプが理想的です。プラ板と、いわゆるポリキャップ(軸付き)を使用します。

ユニバーサルジョイントによって、可動方向は360度となります。これはボールジョイントでも同様の機能は果たせますが、ボールジョイントと違うのは、ポリキャップを貫く心棒が、Z軸方向に抜き差しできるため、足の開きに制限がかからなくなります。

 欠点としては、やはりスペースを要するので、小スケールモデルでは加工が難しくなります。

 入り組んでいるため仕上げも難しいですね。

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属に「ふんどし」といわれる股関節付け根と、上腿部の写真です。

ふんどし部分は、前後方向に軸を設けることによって、心棒を上下に動かすことが出来ます。これによって、例えば、左足を斜め方向にぐっと突き出すときなど、左右の可動中心に上下差が生じても、上体が傾くことはありません。

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☆ 自家製 ~ シソの実漬け ~!

青シソは、天ぷらや刺身の「あしらい」に使われる大葉(おおば)として、普段の食卓でも目にしますね。

シソは雑草のような生命力があり、家庭菜園でも容易に栽培できる野菜になります。

今回は、この青シソの実を使った料理の紹介です。完熟する前の青シソの実と、キュウリ、なす、とうがらし(細くて小さいもの)を刻んで、なす漬けの素(ミョウバン)と塩で漬けるだけ。

ミョウバンを入れることで、色が褪せるのを防ぐことが出来ます。シソの鮮烈な香りととうがらし辛みが食欲をそそります。ご飯にも合うし、酒の肴にはぴったりですね。

焼酎にも合うし、何と言っても、夏を過ぎて熟成されてきた日本酒にはぴったりです。

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☆ 秋晴れのそば畑!

「地産地消」や「道の駅:農村レストラン」等のブームを受けて、ソバ畑がそちこちで見られるようになってきました。

 我が家の2階ベランダからは、周辺の田んぼが一望できるのですが、うるち米やもち米の他、水田転換畑として大豆畑、サトイモ畑、そしてそば畑が見られます。

 毎朝の犬の散歩コースからは、わずか50m程離れたところにそば畑があり、秋晴れの下、白く可憐な花を咲かせているので、撮影に行きました。


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そばの花は、イメージとしては、花束には欠かせない「かすみ草」のように可憐な花で、灰色がかったそばからはちょっと想像がつかないですね。(そば粉も、皮を入れない更科系は真っ白ですけどね・・・)

 そばは、主茎、一次分枝、二次分枝と枝分かれし、下の方から開花していく「無限花序」であり、約75日くらいの生育期間中、花の咲く時期はかなり長期にわたります。見る分には楽しませてくれますが、収穫のためには揃いが悪く、脱粒してしまったり、まだ青かったりとロスが少なくありません。


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そばは、自分の花粉を受け付けない他家受粉の植物であり、受粉には、写真のような訪花昆虫が欠かせません。そばの密をミツバチで集めることでソバの蜂蜜も出来るようですね。

 ソバは、穀類としては野生の植物に近い性質を多く残しており、また、自家不和合性の強さから、品種改良もあまり進んでいません。遺伝的な変異が少ない純系の選抜を行うと結実率を落とし生産性が劣ってしまうため、集団としての性質は保ちつつ、集団内の変異を多少は許容する集団育種法が主体となります。

 そばに含まれるポリフェノールの一種「ルチン」は、高血圧症の特効薬であり、ルチンは水に極めて溶けやすいため、そばをゆでた後のそば湯を飲むのは非常に理にかなっています。


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種をまいた後の大雨には、極めて弱いため、収量が安定しないのがそばの悩みです。

 特に水田転換畑では水害を受けやすく、傾斜地等の本来の畑で作るそばに比べ、この「田そば」は、品質面で業者の方には今ひとつ人気がないのですが、天候が良ければ見事なそばが収穫できます。

 荒れ地でも育つといわれますが、実際の栽培では、結構吸肥力のある作物であり、肥料を与えなければ満足に育ちません。

 ただし、かつては山間部のタバコの後作として、タバコの肥料の残りで作れたことから、肥料がいらないと言われていたようです。

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☆ ロードスター試乗!RS(6MT)

あくまでも、その時代の衝突安全基準等を満たした上で、という前提がつくのが、量産スポーツカーメーカーの責務であり、それは、往年のライトウェイトスポーツ復権と呼ばれた初代からの、変わらないロードスターの使命でもあります。

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 だからこそ、もう二度と初代のような車は作れないわけで、それを踏まえた上で、試乗レポートを記します。

 実質的は、サイズも車重もそれほど拡大していないわけですが、見た目の大きさや運転席に座ったときの包まれ感は、これまでの路線を変えたという印象をもたらしかねない危うさはあるでしょう。

 さて、エンジンをかけてアクセルを少々あおってみた感想としては、野太い排気音と俊敏とは言いかねるややもっさりとした吹け上がりによって、あれれ?と言うくらいスポーツカーらしからぬ印象。全体の雰囲気はガサツとは言わないけれど、少々拍子抜け。(その本当の意義は後述・・・)

 マツダ製となった6速シフトは、節度感・剛性感が高くカチリと決まり、しかも従来のような渋さがスッキリとれてフィーリングは二重丸状態。これならば、8の時のような、6速、5速の違いにこだわる必要は全くないでしょう。

 信じられないくらい軽いといわれた8のクラッチよりもさらに軽く、軽自動車並?に軽いクラッチと、つながりの良いシンクロ機構、全域トルクの固まりと言った2リットルエンジンによって、例え脚力の弱い女性であっても、マニュアル操作には全く心配無用です。

 実際、数年ぶりにマニュアル操作した妻(写真:しかも6MTは初めて)も、全くエンストせずに各シフトチェンジはもちろん、急坂道発進だって楽勝でした。なるほど、万人に運転の喜びをもたらすべきロードスターが、どの方向を向いて作られたのが良く分かります。

 これだけ発進トルクが豊かならば、おそらく、マイナーチェンジ時には、フライホイールの軽量化が図られる可能性が高いと想像されます。

 また、ボディは剛性の固まりと言った感じで安心感は高く、17インチワイド扁平となったタイヤからの入力にもびくともしません。また、アイドリングの振動もハンドルには全くと言っていいほど伝わらないのは驚き。振動面では8より静かです。

 直進性が高まっていながらも、ハンドルを切れば切っただけすっとノーズが入っていく感覚は、まさに、フロントミッドシップFR2シーターの真骨頂。ただ、初代のようなヒラリとしたやや危うい程の軽快感は薄らぎ、コーナリング限界の高さを感じさせる重厚感を得たことは、賛否の分かれるところでしょう。

途中、文化会館の駐車場で私から妻に運転席をバトンタッチ。駐車場で十分になじんでから、公道に乗り出しディーラーまで帰ったわけですが(従って写真の順番は逆)、助手席にいても不安は全くありませんでした。この安心感は、初代ではちょっと考えられないことです。

 こうやって少々離れてながめてみると、なかなか、可愛らしい顔つきをしており、ロードスターのデザインとしては、十分合格点と言えます。ただし、このシルバーはいかがな物でしょうかね。納車待ちの深い緑色の車体も見ましたが、そちらの方が好印象でした。

 確かに、ドア上端に肘をかけて、風を受けながら軽やかに疾走する、あの爽快感はやや薄らいだようです。そのことを少々寂しく思う反面、アクセルをグッと踏み込めば、剛性感やカチリとしたシフトフィール、パワフルなエンジン、正確なハンドリング等々から正常進化を果たしていることが伝わってきます。

 重量配分や駆動形式、徹底的にこだわった骨格や信じられないほどの軽量化への傾注等に見られるように、運動体として最も純粋でいようとしながら、しかし、速さがスポーツカーの全てではないことを、このオープンエアーモータリングは教えてくれます。

 つまり、この車はロードスター以外の何物でもないということ、そのことを開発陣が一番に大切にしたかったことが良く分かるのです。

 試乗イベントでは、学生さんくらいの若いカップルが多く、何時間もの試乗待ちの列をなしたと聞きます。この不況の時代に、相対的には決して安くない新型ロードスターを、若者はすぐには購入できないでしょうけれど、状況が許す限り、この車と共に時を過ごして欲しいと思います。

 人生は決して悪い物ではないことを、この車は教えてくれます。これほど扱いやすいマニュアル車は小型車でもそうはないでしょう。マニュアル操作を強くお勧めしますが、近々6ATも試乗できるので、そちらもレポートしたいと思います。

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☆ 排水口に銅メッシュのゴミ受け

たまには、生活感のある話題を・・・・笑)

 私は、家事分担として、食後の食器洗いやお米研ぎなどもしています。 休日には、ごく簡単な物ですが食事の用意もします。 

 最後に流し台の排水口の清掃をするわけですが、菊割れのゴム栓やプラスティックのゴミ受けはヌメリが生じやすく、また、複雑な形状で汚れ落としが難しい部分があって何とかしたいと思っていました。

 以前から、銅製のゴミ受けに交換したいと思っていましたが、100円ショップで手頃な商品があったので、替えてみました。

 銅イオンは殺菌力があるので、ヌメリが生じにくいはずです。切り花の花瓶の中に、十円玉を入れておくとバクテリアが発生しにくく、切り口が詰まらないので、花がしおれにくいことは良く知られてますね。


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こちらの写真の網かごはステンレス製で、銅メッシュの下に二重にゴミ受けするための網です。とってもついています。

 10年以上も洗い物をやっていてるんだから、もう少し早く取り替えれば良かったかも知れません・・・笑)

 手入れがしやすく、清潔感もあるし使いやすそうです。

 それにしても、100円で買えてしまうと言うのは果たして良いことなのかどうか・・・。

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☆ 露地ネギにはつらい夏だったかな。

最近では、TV等でも有名になってきました、ハウス栽培軟白ねぎのブランド「那須の白美人ねぎ」ですが、実は、我が家はそのねぎ部会でも比較的古株の農家になります。

 といっても、父が栽培してるんですけどね・・・汗)

 ねぎという野菜は、決して主役になる野菜ではありませんが、年中安定した需要のある重要な品目の一つです。

 鍋物に代表されるように、本来は冬野菜になりますが、対暑性や抽台(ちゅうだい)性などの品種の分化、ハウス栽培などにより周年栽培が可能な野菜となっています。

 抽台とは、花芽が形成されることですが、一番上にネギ坊主と呼ばれる花がついてしまうと商品価値は全くなくなってしまいます。このため、春~初夏にかけては露地物の供給量は少なくなります。

 ハウスネギの話題はいずれ詳しく紹介するとして、今回は露地ネギについてです。


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水稲を除くほとんど全ての作物は、何年も同じ土地で栽培する「連作」を行うと、土のなかの病原菌や害虫の密度が高まり、土壌病害虫が出やすくなったり、微量要素が欠乏したりして、生育に障害が起きます。これを連作障害と言います。

 私の住む地域は那須野が原扇状地に位置し、山岳部に降った雨は伏流水となって地表には出てきません。このため、河川などから取水できる地域では水田がありましたが、そうでないところでは、近代になるまで原野が広がる未開の地を多く有していました。

 従って、地下水位が低いため湿害が起きにくく、元々は、どちらかというと畑作に適した地形・土壌条件を有する地域です。

 しかし、地下水をくみ上げるポンプアップの技術が普及し、戦後の食糧増産時代になると、いたるところが「開田」され、見渡す限りの水田地帯となりました。

 国民所得の増加に伴い、油脂類や肉類の摂取が多くなると、米の消費が減り、米以外の作目への転換を余儀なくされます。

 その後、水稲が作付けされない田んぼでの、いわゆる「転作作物」として、様々な畑作物が作られましたが、元々が畑にも適した土地柄であり、水を張れば水稲に適した良好な田んぼにもなるし、水を入れなければ大豆や麦、野菜にも適した畑にもなるという、理想的な「田畑輪換」地帯になったわけです。

 したがって、水稲と他の作物を、年ごとに交互に栽培すれば、連作障害の危険性はかなり少なくなります。

 ところが、話はそう簡単ではありません。

 普通、水田には排水路が設けられるのですが、前述の理由から、当地域は透水性が良く減水率が高いため(田んぼとしては良すぎるくらい水が減りやすい)一度入れた水を抜く出口はありません。 そのようなこともあって、水田という水を張るための「装置」に、他の作物を作る場合には、水はけを良くしなければならないと言う事態も起こります。

 一方、作物の病原菌は、一般的に高温多湿条件化で発生しやすくなります。今年の夏は、暑くて豪雨もあったためでしょうか、写真のように黒斑病が目立ちました。長く帯水するようなことはなかったのですが、やはり、雨の影響はあったのでしょう。

 また、白いかすり模様は、ネギアザミウマという非常に小さい害虫が汁を吸った痕跡になります。


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こちらは「べと病」です。べと病は水の中を泳ぐべと病菌自身の「遊走子」を通じて媒介されるため、降雨が多いと発病しやすくなります。

 ちなみにこの遊走子ですが、糸状菌(カビ)の胞子でありながら、べん毛をもち水の中を泳ぎます。まるで、動物のようですね。

 写真は、べと病による欠株がめだちます。このようにクシの歯が欠けた状態になると、収量が少なくなるだけでなく、ネギの肥大が不揃いになり、ただでさえ多種類あって大変な出荷調製段階での選別が、より一層面倒なことにもなります。

 外側の皮をむいて出荷することや、緑色の葉の部分を10?くらい残して切ってしまう事などから、葉の外観などが多少悪くても、中味にダメージが及んでいなければ、ランクを落とすことなく出荷できるのが、せめてものネギの強みでしょうか。

 とは言っても、この出荷規格に合格するかどうかは、なかなか厳しいものです。

 もちろん、植物の病気そのものは動物や人間には全く影響がありません。ただし、病原菌(カビ)の中には、毒素を出すものもありますので、これを防除することはとても重要なことになります。

 まぁ、その辺はまたいずれ・・・。

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☆ ニッポンの素―ルポ「今」を支える素材産業

武田 徹 (著) 新宿書房

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 本書は、徳間書店月刊誌「グッズプレス」1998年~2001年の連載、「産業の礎をゆく」を再編したもの。

 タイトルでは、「今」を支えるとなっているが、脚光を浴びる最先端技術の紹介ということではなく、日本の基幹産業及び国民生活の基礎を担ってきた各分野の「素材産業」の歩みを踏まえ、それぞれの歴史や現状、将来の展望等について、生産・研究開発のの現場から詳細にレポートしたものである。

 連載というスタイルからか、生産の現場に訪れるシーンから始まる各章の書き出しは、紀行文風の数行から成っている。また、各章の終わりには、その産業の歴史的意義、今後の展望について著者の感慨を交えた短文が寄せられるが、中身のほとんどは、詳細なルポルタージュとなっており、一見地味に思える「素材というテーマ」でありながら、大変興味深く読み進むことが出来る。

 そう言った意味では、人間に焦点を当てた「感涙ドラマ仕立て」のNHK「プロジェクトX」とは、手法が全く異なると言っていいだろう。

 素材という、言わば社会を構成する「一つ一つのパーツ」に焦点を当て、それらを社会的、歴史的、技術的背景からじっくり検証することによって、日本という社会そのものへの理解が深まる。

 斜陽と思われている産業が実はそうではないなど、普段、感じている印象と実態が異なっていることには驚かされるのではないだろうか。

各章は以下のとおり。

鉄、塩、ガラス、水、アルミ、チタン、絹、紙、化学繊維、プラスチック、総括

約400頁と読み応えあります。

[アマゾン書評]

☆ 教科書が教えない歴史―こんな日本があった!日本人再発見78の物語

藤岡 信勝 、自由主義史観研究会 (著) br>

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 著者は、「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長であり、「自由主義史観研究会」の30人が執筆に当たっているようです。

 「自由主義史観研究会」、あるいは、「新しい歴史教科書をつくる会」によると、明治~太平洋戦争にかけての「日本史観」は、不当に自虐的であり、現代の日本人の自信喪失につながっている。正しい歴史認識が必要・・・とのことらしい。

~ 新しい歴史教科書を作る会 主張より ~

「特に近現代史において、日本人は子々孫々まで謝罪し続けることを運命づけられた罪人の如くにあつかわれています。 <中略> 私たちのつくる教科書は、世界史的視野の中で、日本国と日本人の自画像を、品格とバランスをもって活写します。
私たちの祖先の活躍に心踊らせ、失敗の歴史にも目を向け、その苦楽を追体験できる、日本人の物語です。
教室で使われるだけでなく、親子で読んで歴史を語りあえる教科書です。
子どもたちが、日本人としての自信と責任を持ち、世界の平和と繁栄に献身できるようになる教科書です。」

結論から言ってしまうと、アマゾン書評に寄せられた↓のコメントどおりだと思います。

引用:
「収録されているのは30人の執筆者による78の「美談」。それらの中には、公平な視点で書かれた興味深いエピソードも少なからずあるが、都合の悪い部分を故意に隠したものや他国をおとしめる目的で書かれたと思えるようなものも多い。
 全体の編集は、自国に甘く、他国に厳しい視点で貫かれており、とても公平とは言えない不自由な史観に拠っている。この種の本だけを読んでいては、真の国際感覚は養えない。」 引用終わり。

 本書の前書きでは、高校での日本史の授業で、ある学生が、「また日本人の悪口かよ」と言う場面が書かれています。

 現代日本の乱れの原因の一端として自虐史観があるとする著者らの主張は、意外にウケが良いらしく、過去にこんな素晴らしい日本人達がいたのか! という絶賛の声もあるようです。

 しかし、歴史を学ぶ意味は、「先人の功績をたたえることで、日本人としての誇りを取り戻すこと」などであるはずがありません。

 人間社会において、個人としてあるいは集団として、その時代時代でどの様な選択・行為をなしてきたか、その背景を踏まえて、歩んできた道を探っていくことが歴史には求められます。
 背景とは、地理風土等の自然環境、それに由来する食文化・慣習、宗教、経済状態、産業・化学技術の発展段階、価値観、文化等々になります。

 そこに、何らかの意味づけをしようとすれば、それは直ちに恣意的な行為になり、「行動の拠り所=ご都合主義」になるのは明かです。

 自虐史観を是正するというならば、そこに誇りを見いだそうという行為もまた、同様の行為であることがなぜ分からないのでしょうか?

 一見説得力があるように見えるからこそ、非常に困った人たちです。

[アマゾン書評]

☆ バイオディーゼル燃料 (~菜の花プロジェクト~)

皆さん、廃食用油からディーゼルエンジン用の燃料が簡単に作れることをご存じですか?

 写真は、さる8月27日に開催された、農業試験場公開デー環境保全型農業コーナーの展示物です。

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この中の「バイオマス利活用」関連については、我が課ではなく他課の取組になりますが紹介します。生物系未利用資源の有効活用については、農林水産関連事業の目玉であり、各地で展開されています。

 消費すれば、いずれ枯渇してしまう化石燃料と違って、再生が可能でありカーボンニュートラルであるバイオマスエネルギーは今後ますます重要となってくるでしょう。

 コメント頂いたネネさんの情報によると、これまでに、いくつかの代替燃料が登場しましたが、いずれも欠点が多く一般化はされませんでした。

 しかし、BDF(バイオディーゼルフューエル)は有望です。硫黄分を含まないためSOX(硫黄酸化物)の排出が少なく、排気の清浄性は軽油よりも有利です。欠点としては、出力が軽油に比べ1割ほど低いこと。排気が天ぷら油の臭いがすることです。

 作り方は簡単で、廃食用油100に対し、20のメタノールと、0.8の水酸化カリウムを混ぜるだけ。BDFが分離してくるので、誰でも家庭で作ることが出来ます。実際、トラクターに使っている方もいるとのこと。

 品質の良いBDFの安定生産や、副産物グリセリン・含油廃水の適切な処理のためには、工場プラントでの生産が必要です。

 なお、軽油と混合して使うことも出来ますが、その場合は軽油引取税がかかるので、100%使用でなければ価格的なメリットが出ません。廃油を原料にした場合の販売価格は80円前後のようですので、石油価格が高騰してくると、十分競争力が出てきます。

 品質等、まだまだ改善の余地やクリアすべき課題はありますが、燃料としては何ら問題はないようです。

 菜の花 → 食用油 → 廃油 → BDFという流れが一番理想なのですが、菜の花を栽培して食用油にする段階で、輸入品にはコスト的にどう頑張っても勝てないのが最大の問題点でしょう。もちろん、日本中を菜の花で埋め尽くしても、それだけでエネルギー自給はとうてい無理。

 食用油の自給という、深いテーマについては、遺伝子組換え農産物とあわせて、はまたいずれ書きたいと思います。

[菜の花プロジェクトQ&A] [関連したサイト] [関連したBlog]

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☆ 日本よどこへ行く・・・。

ブログ上で「時事ネタ」を載せるのは難しいと思っています。即時的なメディアがリリースする情報だけでは、その裏側にある膨大な情報(背景)を熟慮しない限り、コメントが難しいからです。もちろん、テーマを絞って、時系列的な分析を試みているような場合は、そうではありませんが・・・。

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 しかし、今回の選挙結果についてだけは書いておきたいと思います。大変残念な結果です。

 小泉首相が唯一争点とした郵政民営化については、財政投融資の問題、特殊法人改革、財政再建の問題であって、「地方切り捨て、へき地の郵便局が無くなる」といった議論は本質論ではありません。ところが実際には、自民党がこれまで行ってきた「道路公団」にせよ、公務員制度改革にせよ、中身は改革とはほど遠いことは明かです。自民党に本当の改革は出来ません。

 郵政民営化法案を押し通した後は、公務員のリストラ、増税、憲法改正に着手するでしょう。日本は、公務員数の割合については、先進国中、最も少ない部類に属しています。従来のシステムが通用しなくなったのであって、決して人員削減の問題ではありません。本当の意味でのリストラクション(再構築)が必要なのです。

 憲法9条は改正されるでしょう。集団的自衛権が認められ、自衛隊は名実共に「軍」に昇格することになるはずです。私は「非武装中立」を信じるほど理想論者ではありませんし、軍事力が抑止力になることも「必要悪」として理解できます。でもそれは、抜かずに済むために伝家の宝刀としてです。

 その結果どうなるか。日本はアメリカの完全な軍事同盟、いや、一方的なしもべとなるでしょう。アメリカは、軍事産業の国であると同時に、資源の浪費には無頓着な国です。国家の維持のために戦争が「構造的」に必要な国なのです。

 彼らには国連の承認は必要ありません。自分たちの都合のための「正義」を押し通し、地下資源を確保するための軍事行動はこれからも続いていくはずです。日本という何でも言うことを聞く子分を連れて・・・。ですから、中国や北朝鮮の脅威に対抗するため軍備が必要だとの考えは、あまりにも短絡的です。

 日本が本質的に必要な課題というのは、エネルギー自給に他なりません。これは、アメリカに頼らない独自ルートの安定輸入をも含みます。国内では化石燃料や地下資源がほとんど無いのですから。

 これから原油はもっと高くなります。国内にない以上、地球上の資源を使うのは当然の権利だと思う人間は増えるでしょう。私でさえ、「中国が眠れる獅子のままだったら、こんなに石油は高騰しないのに」と思ってしまうのですから・・・。

 資源がないため加工貿易立国で生きていくしかないというのは、事実である反面、刷り込みでもあります。水や豊かな生態系、地熱等々の枯渇しない資源にはむしろ恵まれているのです。

 明治維新以降の日本が歩んだ道は、欧米列強の帝国主義の後追いであって、根本的には地下資源が欲しかっただけです。アジアの開放も大東亜共栄圏も、それをカモフラージュするための「お題目」です。

 いつか来た道・・・とは言いませんが、まるで悪夢を見ているようです。国家財政は既に破綻状態にありますし、社会的な格差はもっと広がるでしょう。刹那的なファシズム・ナショナリズムが台頭しないとは限りません。

 せめて、自民党にまともな自浄能力があることを期待します。

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☆ 稲の倒伏とは・・・その2

水田の周辺部は受光が良好のため、一段と穂も重くなります。鈴なりの穂は、豊かな実りの象徴ですね。でも、稲は頭が重いから倒れる・・・とは限りません。

 原因は、窒素過多、高温(特に夜温)、珪酸不足などによる「軟弱徒長」であり、特に、下位節間の伸長時期に窒素が多いと危険度は高まります。


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しなるような状態でも、持ちこたえてくれれば問題はありません。コシヒカリは草丈が高く、穂重型の品種であり、また、茎も太くないことから、どうしても倒れやすくなります。

 穂重型というのは、一つの穂につく粒数が多く、分げつ(株わかれ)する性質が弱い事を言います。

 植物の能力を引き出すためには、体はややコンパクトながら、籾は多く、粒は大きく揃いの良い姿が理想となります。


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この田んぼは、追肥をしすぎた田んぼだそうです。(我が家のではありません)

 コシヒカリは不思議な品種で、倒れやすい反面、穂についたまま発芽してしまう「穂発芽」がしにくい性質があります。従って収穫間近に倒れた場合は、品質にも収量にも影響がない場合もあります。

 早い段階から、なぎ倒されたように倒れると、収量はもちろん品質は著しく悪くなります。特に、ランダムな方向に倒れると、コンバインでの収穫では大変な苦労をすることになります。


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単純に言えば、倒れるか倒れないかの瀬戸際が最も収量が良いことになります。この状態を「中なびき」と言います。資材費はそれほど変わらないのですから、栽培技術の向上で収量を上げることは大切なことです。昔は、この「中なびき」状態ギリギリまで多収を目指すのが篤農家の技術でしたが、昨今ではその情熱はありません。

 多収による効果は、農家の収入を増やし経営を改善するだけではなく、食料の安定や、低コスト化にもつながります。(安く供給できる事にもつながる・・・)

 昨今では、多肥栽培では玄米中のタンパク含量が高くなって、食味を落とす傾向があるため、収量が多いと米はまずくなると言われています。実は、そんなに単純じゃないんですケドね・・・。


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病気が倒伏に影響することもあります。紋枯病です。

 紋枯病菌は糸状菌(カビ)の一種で、越冬した菌核が、翌年水面に浮かびイネに付着します。病班は上に伸展しますが、このとき楕円形に枯れ上がるためモンガレと呼ばれます。賞状が激しいと、茎が弱くなって折れやすくなります。穂数=茎数が多い状態では、株間の湿度が上がって発病しやすくなります。

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☆ 未来世紀ブラジル

1986年/テリー・ギリアム監督作品

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 タイトルからして怪しげですが、中味も難解な映画かもしれません。映像の奇才「デビット・リンチ」と並ぶ「ギリアム」らしい、カルトムービー最右翼の作品になります。

 映画には、単純明快に楽しめる作品がある一方で、凝りに凝ったというか、「いやはや、やってくれるねぇ~」と人をうならせる作品も絶対必要だと思います。

 当時、映画会社側からは、「暗いし(ストーリー・画面の明るさ共に)、長いし、わからない」と争論になったそうですが、商業主義だけではない魅力があるから、映画は素晴らしいのです。

 厳格に管理された未来の官僚社会でありながら、出てくる車や機械はいずれもレトロそのもの。妙にコミカルでありながら徹底的にシニカル。見ているうちに、夢なのか現実なのか分からなくなってくる異様な世界。そして、救われないエンディング。

徹底的に重い映画でありながら、BGMのブラジルというテーマ曲やリズミカルな人々の動き、独特のカメラワークなどから、むしろ、爽快な印象すらあります。

 役作りのために太ったロバート・デニーロが、へんてこりんな技術者のちょい役としても参加しているなど、アンバランスさが渾然一体となったギリアムの悪夢的ワールドをじっくり楽しめるでしょう。

 とても20年も前の作品とは思えません。このような名作も、映画館で見ることはほとんど不可能ですので、ホームシアターならではの楽しみだと思います。

 今回の写真は、手持ちのレーザーディスクのジャケットを撮影した物。10年以上前に見たときには、これぞ、カルトの極み!と感動したことを覚えています。

 それにしても、多くのユーザーを抱えるDblogでの検索で引っかかったのは1件のみ、全ブログでは200件以上。この差は何よ・・・。

 詳しくは↓のカスタマーレビューをご覧下さい。これだけ絶賛される「独特の世界観」も珍しいです。

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☆ AVP (エイリアン VS プレデター)

SFホラー映画史上最強の2大化け物対決!

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というわけで、エイリアン VS プレデターです。

 1991年作品の「プレデター2」では、宇宙船内に戦利品と思われるエイリアンの頭蓋骨がちらっと写っていたわけで、これまでにも、2者対決映画化の噂はあったらしいですね。(コミックでは出ていたとか・・)

 最初にお断りしてきますが、そもそもSFホラー映画なんて「アホらしー」、と言うなかれ!

 まるっきりの「作り話」でありながら、どのように人を引きつけ感情移入させ、カタルシスを与えてくれるか!ってことが「エンターテイメント」の醍醐味でしょ。

(ちなみに、私は、スポーツや恋愛、創作活動等々、人様がやっているところを映像として見るんだったら、自分が当事者として楽しみたいというタイプの人間でして、基本的にスポーツ鑑賞等にはほとんど興味ありませ~ん。)

 さて、単体で十分に荒唐無稽、かつ、それぞれのシリーズがあって、世界観がある程度確立しているキャラクター同士を対決させるには、かなり周到な「条件設定」が必要なわけです。で、その点に関しては合格点。しかも、人類がどうしてその戦いに巻き込まれているのかも、きちんと含めています。

 後半、残忍きわまりないはずのプレデターが、主人公と協調して戦うことになり、大いに笑ってしまうというか、まぁ、違和感がないわけでもないのですが、プレデター2でも、人間の主人公を一人前の「戦士」とみなし、敬意を表してくれる結末があるので、これは納得の演出です。

 一方、エイリアンの描写は、シリーズ展開の範囲内に収まっており、今回のストーリーでは大きな問題はありません。

 ハッピーエンドと思いきや、最後の最後でどんでん返しをやってくれます。あ~、そうか、これはエイリアンの映画でもあったんだよね、ってことで、エイリアンの面目躍如。実は、結末への伏線はきちんと張られているので、勘のいい人は予想できるかも。エイリアンは宿主の形態・性質を受け継ぐんですよ・・・って、ここまで言えば分かるでしょう~。

 こういう、一見、愚にもつかない映画を心底楽しめるかどうかは、作り手の妙と、見る側のゆとりってヤツです。もちろん、ダン・オバノン渾身の作品、一作目「エイリアン」(監督はリドリー・スコット)のような「芸術性」はありませんが、シリーズの中ではなかなかの作品。むしろ、ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン2」の、単なるアクションドタバタ物量映画の方がはるかに駄作です。

 たいていの映画評ではかなり不評であり、まぁ、細かい不満もありますが、全体としてみれば良くまとめたね~って感じです。(・・・なんだかんだ言って、単なる好みの問題だったりして。)

 結論:この作品を一人1800円も出して映画館で見るかって? いかないですよ普通。かといって小さい画面じゃ物足りないし・・・だから、スクリーンタイプのホームシアターがオススメなんだってば! 今回のDVDレンタル料金、たったの90円でっせ! (市立図書館ならばタダなんですが、予約多数で借りられない・・・)

注)ただし、暗いシーンが多いので、プロジェクターの暗部階調表現(暗いシーンでも、黒くつぶれずに、わずかな明暗がきちんと描けるか)が問われます。キビシー!

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☆ 戦闘妖精雪風(最終話)

神林長平原作、ハードSF「戦闘妖精雪風」のアニメーション版が完結しました。

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5巻目となる本作は、前作から1年4ヶ月ほどのブランクを経てリリース。待たされましたね~。全話制作には、3年かかったそうで・・・。

 本作は、「青の6号」で単に凝っているというだけではない素晴らしいCGを見せてくれたクリエーター集団「GONZO」による制作。

 ただし、「青の6号」と違って、作品を構成する一つ一つの要素には?がつくものも少なくありません。全体としてはとても好きなのですが・・・。

 まず、キャラクターデザイン。いわゆる少女漫画系の劇画調とでも言うのかな?それだけなら生理的な嫌悪感も湧かないのですが・・・。服飾デザインがひどい。アロハシャツだの、ドラゴンの刺繍がある真っ青のスタジャンだの、普通着ないっつ~の!!

 それに、主人公とペアを組む上司(ブッカー少佐)のリアクションが、大映ドラマみたいに大袈裟 & どことなくホモっぽいコンビ(そんなことはないんですケドね)・・・笑)

 逆に航空機のデザインはバツグン! 特に「雪風」はホント惚れ惚れ!

 第4話までは、敵(ジャム)にかなり苦戦していた地球側の戦闘機ですが、5話では互角以上の戦いをしています。しかも雪風がめちゃくちゃ強い!

 それにしても、SFの結末というのは難しいです。架空の世界観や多くの謎を用意するパターンが多いわけですが、それらがスッキリと明らかになるのが良い結末とは限らないし・・・。

 結局、戦闘知性体とは何者か?は明らかにされませんでした。
 スクリーンで見る戦闘シーンは圧巻。一般的に、アニメーションと液晶プロジェクターの相性はいいです。

 原作小説も読んでみたいところです。

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☆ 五嶋 龍 (Ryu Goto)

五嶋龍さんは、五嶋みどりさんの弟だそうで、注目の若手バイオリニスト。まだ17歳だそうです。

 素人が聴いても、テクニック的にはすばらしいですね、素直というかヘンな癖はないです。

 逆に言えば、訴えかけてくるものが弱いというか、取り立てて特徴はありません。特に「シャコンヌ」には、いわゆる「むせび泣くような」な切ない響きが不可欠です。その辺は人生経験を重ねていかないと出せない部分でしょう。17歳では無理無理。今後の活躍に期待でしょうか。

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☆ r戦略者とK戦略者!(朝の散歩の光景から・・・)

写真は、9月上旬の朝の水田の様子です。

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7月20日の写真では分かりにくかったのですが、今回はバッチリ撮れました。朝露に濡れたクモの巣が水田一面に張られ、逆光に輝いています。

 さて、「農と自然」とジャンル分けした本コーナーですが、日本では、純粋な原生のままの自然は、青木ヶ原樹海とか北海道東部などのごく一部を除いて存在しません。国土のほとんどは、人間と自然が織りなす二次的な生態系を形成しています。つまり、「農生態系」です。

 水田は、農生態系の典型ですが、冬~春にかけては耕起などによって一時的な生態系の攪乱が生じます。

 一方、生物には、環境攪乱後の空白地帯において短期間で急速に繁殖するタイプと、安定した生態系で次第に地位を高めていくようなタイプがいます。生態学ではrーK戦略モデルといわれます。

 農作物病害虫の多くは前者のタイプであり、これらの害虫類に寄生したり捕食する「天敵類」は、じっくりと密度を上げていくタイプになります。つまり、天敵類は、先制攻撃によって病害虫を防ぐということはありえず、人間の都合の良いようには働いてくれません。(あたりまえですが・・・)

 水田でのクモ類は、害虫のみならず、ユスリカなどの無害な虫を含め、いろんな昆虫類等を捕食しますが、当然の事ながら、エサ密度の上昇に遅れて密度が上がってくるわけで、秋口の生息密度が最も高くなります。

 なお、殺虫剤についてですが、これらの天敵には影響が無く、目的とする害虫類のみを防除する剤を用いることで、天敵類の活躍を妨げずに総合的に害虫を防除する事が可能です。

 クモと昆虫では、生物の6分類法「門・綱・目・科・属・種」の綱の段階から違いますので、生物学的には遠い存在となるので、殺虫剤の多くは、害虫には効いてもクモ類には全く影響がないのです。それもそのはずです、例えば姿形がそっくりで、顕微鏡でなければ区別がつかない同じ仲間の昆虫の間でさえ、殺虫活性は全く異なるのですから・・・。昆虫と哺乳動物では全く異なるのは言うまでもないでしょう。

☆ 表情を作り出せる「指先の造形」は、スクラッチ(自作)で!

近年では、お菓子のおまけに過ぎなかった食品玩具(しょくがん)も、精緻なモデルとして人気を博し、TVチャンピョンのプラモデラー選手権での情景模型などにより、模型そのものの社会的な認知は高まっているようです。

 プラモデルというと「簡単お手軽」の代名詞でして、本来は、気軽に楽しむのが普通のスタイルなのかもしれませんが、実は奥の深い趣味だったりします。

 模型は私の趣味の中では最も重要なジャンルです。元々は航空機模型が好きでしたが、精密に作るだけでは、テクニックの高低こそあれ、作品としての「表現」はあまり出すことが出来ません。

 そこで、ガンプラ(機動戦士ガンダムのプラモデル)に代表されるキャラクター系模型にのめり込むようになったのが高校時代。本来、アニメーションの中の「メカ」を、いかにリアルに表現するかが最も重要なテーマでした。

 あれから20年以上が経って、ガンプラは確かに驚くほど「リアル」になり、精密でカッコよくなったように見えます・・・。

 しかし、しょせんは、原型を作る原型師の作品に過ぎません。しかも、その多くは、マネキンのように立ちポーズですらりとカッコよいプロポーションに作られており、激しい動きなどの躍動感を出そうとすると、とたんにおかしな事になる事例が多いのです。


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確かに趣味の世界は、個々人がそれぞれの方法で楽しめばいい世界です。

 でも、ただ単にキットを組み立てて綺麗に仕上げ、塗装すればそれで本当に満足なんでしょうか?

 キャラクター物は、いわゆるSF(サイエンスフィクション)の楽しみ方です。冷静に考えれば「荒唐無稽」ではあっても、想像力を働かせて世界観を構築し、「リアル」さを演出する。このような作業が造形に奥深さを与えるのだと思っています。

 下の写真は、エポキシパテで大まかに造形した状態で、上の写真のように、一度バラして成型し、バランスをチェックしながら組み直します。接合には補強を兼ねて真鍮線を組み込みます。

 ロボットアームのような角張った指の方が、リアルかもしれませんが、丸指系も表情が豊かで捨てがたい魅力があります。

 このあと、間接部にスジ彫りを施して整形し、立体感と質感を高めるような塗装をほどこすわけです。

 人に自慢できる技術はありませんが、自分の作ったモデルを「作品」と呼びたいのならば、自分にしかできない「表現」を目指し、そこに向かって歩んでいくのは当たり前だと思っています・・・。

(それなら早く完成品を載せんかい!・・・とお叱りを受けそうですが・・・汗)

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☆ STAXイヤースピーカーシステム !「 SRM-300+SR-303」

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STAX」イヤースピーカーの中堅機種「SR-303」と、専用ドライバーとしては最新機種の「SRM-300」を入手しました。

 STAXがイヤースピーカーと呼ぶコンデンサー型は、元々は、ドイツのゼンハイザーがマイクロフォン用に開発した方式です。スタジオ音楽収録に使われる高性能マイクとして広く使われており、超高音域を含む広範な音を歪み無く収録できる性質があります。

 一方、STAX工業株式会社(当時)は、1960年代に世界で初めてコンデンサー型ヘッドフォンの開発に成功しました。(その後コンデンサー型スピーカーも出しています)

 コンデンサー型の原理は静電気の応用で、擦ったプラスティックの下敷きが髪の毛を引き寄せる、よく知られたあの現象です。金網状の2枚の電極板の間に、1~2ミクロン程度という極薄の高分子フィルムをサンドイッチし、580ボルトの電圧をかけ、音楽信号によって電極にプラスとマイナスの電流を流してフィルムを引き寄せたり反発させることで、空気を振動させます。従って、通常のアンプ(交流)では駆動することが出来ず、専用の直流アンプが必要となります。

 ところで、音を再生する振動板というものには正確な動きが要求されます。信号の入力に対して遅れずに動きだし、信号が止まると同時にピタリと止まらなければなりません。そのためには、振動板自体の質量は極限まで軽い必要があります。

 また、その動きに部分的なズレがあってはなりません。電磁石の動きで駆動される通常のダイナミック型スピーカーのコーン紙は厚く重たい上に、周辺方向に行くほどずれた動き(分割共振)を生じやすくなります。ところが、コンデンサー型は、振動対全面が均一に引き寄せられたり反発するため、実質的にはフィルムとしてではなく、理想的な一枚の平面体として駆動されます。

 ではなぜ、そのような理想的な方式がSTAX以外では採用されないのでしょうか?実は、過去にはソニーやオーディオテクニカ等の大手メーカーも手がけていました。

 マイクロフォンと違って、ヘッドフォンサイズのコンデンサータイプを作る場合、熱を加えながらフィルムを展張するのに8時間、固定後「ねかせておく」のに1週間かかるという大変な「手間と時間」がかかる高度な手作業が必要であり、とうてい、大手メーカーの採算にあう方式ではないのです。また、スピーカーとして音量を発生させるためには、畳1畳ほどの面積が必要になります。

 実際、先駆者のSTAX工業株式会社でさえ経営難となり、1990年代には有限会社として再出発しています。地方の町工場で生産されるこの一風変わったヘッドフォンは、音楽関係者のみならず、世界中のエンジニアから絶大な信頼を受けています。

さて、SRM-300は素っ気ない無骨なデザインですが、イヤースピーカーのハンガーとしても使える合理的なフォルムとなっています。ラインナップの他のアンプに比べ1.7?と軽く、部屋から部屋へ移動するにも便利です。アンプの重さの多くはトランス(電源)が占めるのが通常なので、作りがどうなのか気になるところですが、スペック的には最新機種らしくワイドレンジ(~60Khz)と良好のようです。もちろん増幅は、信号の山と谷を一つの素子で受け持つA級アンプとなっています。

 ベーシックモデルのイヤースピーカーとセット売りもされており、この場合は黒で統一されますが、中堅機種のSR-303はグレーのため、統一感がないところが唯一残念なところ。

 接続は通常であれば、プレーヤーのLINEOUTからの直結が一番良いはずです。DVDプレーヤー(パイオニア)直結、CDプレーヤー(パイオニア)直結、CDウォークマン(ソニー)直結、デジタル伝送→ONKYOのAVアンプのDACでデコード→ヘッドフォーン端子から取り出しという4パターンを比較しましたが、意外にもONKYOのAVアンプデコードが一番良好でした。

 プリメインアンプのフォーン端子は、その前段に使われる抵抗体「アッテネーター」にあまりコストをかけていないので、フォーン端子から取り出すのは普通は音質的によろしくないのですが、うちのAVアンプは、内蔵DACでデコードした音はLINEOUTしない仕様なので、フォーン端子から引くしかないのです。

 一方、レーザーディスクを牽引してきたパイオニアの光ディスク系プレーヤーには、長年蓄積されたノウハウがあると考えられます。実際、中身はマランツなどにも供給されています。ところが、音の傾向としては格別良い評判を聞きません。華のある高音域が特徴のメーカーですが、今回の場合は、低音にやや過剰な力強さがみられた次第です。

たぶん続編へ続く・・・。

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☆ ロードスター展示!

8月25日に国内発表となった、3代目マツダロードスターです。行きつけのディーラーに今朝展示されたばかりとのことで、早速撮影に行きました。

3代目については、7月7日のブログでも書きましたが、実物に触れた感想を書きます。

 初代や2代目と比べ、それほどサイズは変わってないのですが、近くで見るとやや大きく見えるというかボリューム感があります。初代はウエストラインから下を絞り込んで、小さく見えるよう工夫されたデザインですが、3代目は全体的に張り出しのある丸みがあり、ショルダーライン(ドアの上端)もやや高く、トランクの上面~収納された幌のラインも高くなっています。

 ドアの厚みを含め、一番の理由は、ますます厳しくなる衝突安全性への対処でしょう。ただし、肥大したとか重たそうと言う印象は全くなく、むしろ、全体の雰囲気は初代に回帰した感すらあります。

 写真で見るより可愛らしく、「老若男女」誰にでも似合うデザインで、2代目で失望させられた顔つきとは雲泥の差です。(2代目オーナーの方すみません・・・)

 展示車は、イメージカラーの「ギャラクシーグレーマイカ」のグレード「VS」、アイシン製6AT仕様。担当営業さんも、何でこんな目立たない色を展示車として発注したのかといぶかっていましたが、国内でのターゲットは「40歳以上の男性」および「全年齢の女性」とか・・・。若い男性は、所得が減っていることと、スポーツカーへの関心が低下しているせいがあるのでしょう。なんともまぁ・・・。


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室内は特別拡大された印象はありませんが、居住性は改善されたようで、身長180?以上の方でも窮屈ではないでしょう。インパネに初代の面影がありますが、BMW似の今風のハンドルや、所々に見られるチマチマした造形は少々興ざめです。

 包まれ感が強くなり、特に振り向くと後ろがスカッと見渡せたあの開放感は、やや低下しました。安心感や風の巻き込みの無さを良しとするのも一つの意見でしょうけどちょっと残念。

 特筆すべきは幌で、ロックはセンターの一ヵ所。Z折れなので、たたんでもスッキリしており、開閉も座ったまま手動でできます。よく「電動開閉機構が欲しい」という意見を聞きますが、くだらない安楽装置もしくは優雅さの演出のためなら、はっきり言ってこのクルマには邪魔なだけです。手動の方がよほど早いです。

 まぁ、そう言う人は、コペンでも乗ってれば良いんです。(コペンは魅力的なクルマだと思いますが、軽自動車という制度の趣旨には反しています)

 変速機構は、ついににアイシン製6ATが導入され、逆に2代目で不評だったアイシン製6MTから、今回はマツダ製6MTに変わりました。


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予想通り、前輪車軸から後ろにエンジンが積載される、完全なフロントミッドシップを実現しています。

 エンジンは新開発ですが、超高出力だとか、高らかに吹け上がると言うことはないようです。ロードスポーツとしてのロードスターには、そういう演出は必要ないので十分でしょう。

[総括]・・・
 今となっては、初代のような車を作ろうとしても、衝突基準などが許してはくれません。当時と違い、16年間には多くのライバルが出現し、消えていった物もある中で、ロードスターへのニーズも多様化してきたました。そんな状況下でよくぞ、これほど哲学を押し通したものだと感心します。

 剛性も性能も使い勝手も格段に良くなりましたが、一部に見られるチマチマした造形に見られるように、初代のようなそこにいるだけで輝いて見える「たたずまい」はどこか薄らいだ気がします。

 とはいえ、また今度も、このクルマは世界中を幸せにしてくれるでしょう。

試乗レポートは[みぃさんのHP掲示板]へ

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☆ 戦後責任論

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靖国問題と同じ著者による、戦後の日本人の責任について論じた本。戦争責任ではなく、「戦後責任」という点がミソ。

 著者は哲学者だが、戦後の日本人が果たすべき戦争被害者への責任について、抽象論ではなく、丁寧かつ緻密な論理展開と確かな歴史認識によって、その詳細を明らかにしていく。

 そもそも人は、自分に都合の良い情報や解釈を行動のよりどころとする事が多く、過去の出来事、それも先人の過ちに対しては特にそうなりがちだ。

 著者は、「責任」の意を「応答可能性」と説明する。これは、接する相手の意思の表明に対し、何らかの応答を返すことこそが、人が人であるための必要条件と言うことだろう。

 戦争とはすなわち、「殺さないでくれ」という相手の意思表示を「黙殺」する行為に他ならない。例えば、従軍慰安婦であったある一人の女性は、当時何があったのか、真実を日本人に伝えなければならないと死の間際まで訴え続けたそうである。意志の疎通を図ることだけが、人が人であるための唯一残された方法であるとして・・・。

 今日本は、大変危険な状態にある。視野の狭い、自分にとっては都合の良いナショナリズムが台頭しようとしているが、著者に反論出来るものならやってみるが良いだろう・・・。

「靖国問題」と「戦後責任論」の両方をトラックバックして頂いた国見弥一さんが、丁寧な解説をされています。また、両著あわせて一読されることで、より理解が深まると思います。→[関連したBlog]

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☆ 稲こうじ病は豊作病??

なぜか昔から、豊作の年に多いとされている「稲こうじ病」ですが、根拠はなさそうです。

 茎の中で穂がふくらんでくる「穂ばらみ期」、すなわち、出穂2週間~1週間前くらいに雨が多いと、感染率が高くなる事が分かっています。

 米粒と同じような大きさに粉砕された「かけら」が、異物として混入することがあり、独特の濃緑色の汚れがつきやすいため、お米やさんにとっては嫌な病気の一つです。


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田んぼに落ちた厚膜胞子や菌核が越冬し、翌年の伝染源となるため、いもち病のように、風雨によってその年のうちに地域に広まっていくと言う事はありません。

 銅の殺菌効果を利用したボルドー系の「銅剤」が卓効を示す他、いもち病と同時に防除できるいくつかの剤がありますが、基本的には感染時期にたたかないと効果がありません。

 よほど激発しない限り、収量や品質には大きな影響がないし、収穫後の調製・選別を農家側で丁寧に行う事で、汚損はかなり防げるため、この病気だけのために、タイミングを見計らって防除することは、現在ではあまり行われていません。

 ただし、農家用の種子を専門に栽培する採種農家(都道府県との契約農家)においては、発生してはならない病気の一つです。種子伝染は無いと考えられるものの、この病気が発生すると言うことは、管理が行き届いていない一つの証拠と言えるからです。

 そうは言っても、広い田んぼに一粒でも発生させないと言う事は現実には無理であり、採種ほ場の審査をする際には、どの程度で失格とするかが悩ましいところです。

 私は、4年間審査を行いましたが、「もう一度手で取ってください」と指示したこともあります。「失格」と言ってしまった方が楽かも知れません。しかし、時には、心を鬼にしなければなりません。一粒万倍といわれる「種」(実際にはせいぜい200倍くらいか・・・)にもしものことがあれば、翌年、その種を使う農家はもっと大変なことになるからです・・・。

[関連したBlog]

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