☆ デフレはなぜ怖いのか

原田 泰 (著) 文春新書

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経済における「デフレーション」はなぜ、問題なのか?
また、ターゲットインフレーションは可能なのか?

本書は、なかなかユニークかつ、わかりやすい解説を試みている。

特に、ハイパーインフレを恐れるあまり、インフレ誘導策はあまりにも危険と考える経済学者や専門家が多い中、ターゲットインフレは有効策と説く本書は興味深い。

バブル崩壊後の「失われた10年」については、日本経済にとっては構造的な宿命だったという考え方が多いが、著者はそうではないとしている。

経済学というのは、現実の現象が先で理論が後からついてくる事が多いし、なかなか、素人には分かりづらいのも事実であるが、本書は比較的読み応えのある方だと思う。

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☆ シネマコンプレックス

30日の夜に、近所に落雷があり、我が家の家電等に多数被害が出てしまいました。
TVもネットも無い状態というのも、まぁ、平和なモンだというか、情報中毒というのも、体にも精神的にも良くないなぁと感じました。

(そう言うことをブログで書くのも、変な話ですが・・・笑)

 さて、先日、親子映画鑑賞券(一組)が当たったので、今日、足りない分を買い足して
約60?ほど離れたシネコンに行ってきました。

今回、ジャンル「映画・音楽評」ではなく、オーディオ・ビジュアルにしたのは、前から気になっていた、最新シネコンの「設備・環境」について確認できたためです。

全国展開しているMOVIXですが、全部で10のシアターがありました。
固定素子型のプロジェクターも用いていることから、DLPも使用しているようですね。

で、結論から・・・・。
かなり残念でした。
ホームシアターと比べても、それほど優位性はありませんね。

遠方から来て、高いチケット代払ってこれでは・・・、愛地球博で紹介されたNHK技術研究所の「スーパーハイビジョン」の投入が必要かもしれません。

(写真は借用です)

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☆ 進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線

池谷 裕二 (著) 朝日出版社発行

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著者は、脳科学専攻のコロンビア大学研究員。慶応高校ニューヨーク校の生徒に行った講義を4章にまとめた本である。

言うまでもなく、人間の身体の器官の中で、最も複雑かつ解明の遅れているのが「脳」。

だから、専門家以外の一般の人には、心や意識、記憶や感情に対して「脳」がどのように働いているのかは容易には理解しがたい。

ところが、本書では「脳科学」のそれこそ最先端の情報を惜しみなく披露しながらも、中高生への講義、しかも質疑応答の形式を取り入れて、非常に分かりやすい解説が試みられている。

「心はどこにあるのか?」、あなたはどう思います?それだけでも、ちょっと面白そうでしょ?

ところが、さらには、「ここに心があるかもよ、と言われただけではなにも解決したことにはならない・・・中略・・・むしろ○○○はどうやって心を生んでいるかと言う質問の方が重要」と、どんどん話は面白くなっていきます。

もちろん、哲学的な抽象論はほとんど無し、
すべて、実験に基づいた「科学」が解明しつつある「脳」の働きそのものを解説してますので、高校生レベルの知識で十分理解できます。

いや~、まれに見るヒット作です。本書は間違いなく、オススメの一品ですね。

詳しくは[アマゾン書評]。 [関連したBlog]

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☆ 大田原市 新しい歴史・公民教科書を採択



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私の住んでいる栃木県大田原市の教育委員会が、扶桑社の「新しい歴史・公民教科書」を採択したことが、話題となっている。

新しい歴史教科書を作る会については、以前から気になっていたし、実際、数年前に、その教科書についても目を通してみた。

この教科書については、賛否両論あるのだが、その詳細については今回触れない。

私がどうしても指摘しておきたい点を述べたい。それは、

「つくる会」の「主張」に見られる↓の部分である。

「子どもたちが、日本人としての自信と責任を持ち、・・・」

これは、正しい「歴史認識」によって、日本人としての誇りを取り戻す、
あるいは、不当な外圧に屈した自虐的な歴史観を正す
ということなのだろうが、

じゃ、もし自分が生まれた国の歴史が、仮に、どうしようもない過ちや血に塗られた過去を持っていた場合には、自信を無くすとでも言うのだろうか?逆に、先人の功績をたたえられれば、それで直ちに自信を持てるというのだろうか?

政治家や、国の代表者が外圧に屈した姿を見せられることで、自分自身が卑屈になるとでも言うのだろうか?

これは明らかに論理のすり替えである。

なぜなら、その非は、子供達本人には全くないからだ。

これまでの歴史教科書が間違いだとおもうなら、その部分の修正にだけ「注目」すればよい。子供達に自身を持たせるなどという、お為ごかしを言うべきではない。

確かに教育には、何らかの目的があるし、いろんな考え方や主張があっても良い。
しかし、そもそも歴史を学ぶことの意義はもっと深い。

>世界史的視野の中で、日本国と日本人の自画像を、品格とバランスをもって活写します。
>私たちの祖先の活躍に心踊らせ、失敗の歴史にも目を向け、
>その苦楽を追体験できる、日本人の物語です。

↑美辞麗句を並べているが、あえて言おう、ナショナリズムに期待する程度では、
なにも解決しないと。

☆ 人間はこんなものを食べてきた

~小泉武夫の食文化ワンダーランド~ 人小泉 武夫 (著) 日経ビジネス人文庫

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著者は、東京農業大学の教授。食べる事が大好きで、しかも、そのためには、どこへでも出かけて行くという行動派。

本書は、雑学の宝庫ながら、「食」から見た人類史・世界の文化を程よく体系化して、なかなか面白く描いている。雑多な知識と言うよりは、なかなか新鮮みがある切り口だ。

文庫本サイズであり、出張などのちょっとした時間で気軽に時間をつぶすには、肩が凝らずに良いのではないだろうか。

ちなみに、私は同じ「農学・農業分野」に携わるものとしては、食に関しては全く逆で、こんなに苦労して作物を栽培し、手の込んだ料理をして食事をしても、たった4時間程度しか持たない「食」というものを、なんとまぁ、大変なもんだなぁ・・・としか思わない。

作物をつくる人、食事を用意する人、そして自然にも感謝はするけれど、とりたてて「食」を楽しみたいとはあまり思わない。

もちろん、食べなきゃ生きていられないし、食事はまずいより美味しいに超したことはないのだが・・・。

だからこそ、本書のような知識は、良い刺激になるのかもしれない。

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☆ プロジェクターレポート(Avac新宿店編:DLA-HD2K)

タイトルに反して、ホームシアターネタがほとんど無い当blogですが(笑)、今回はプロジェクターをレポートします。

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 ホームシアターと言えば、あこがれの大画面でしょう。世間一般的には、プラズマ等の薄型大画面TVがもてはやされていますが、だいぶ安くなってきているとは言え、費用対効果を考えるとあまりにも高上がりと考えられます。

一方、「シアター」を重視するならば、断然プロジェクターが有利です。家庭でも100インチクラスは当たり前で、最近は値段も大変リーズナブルになってきています。

 さて、価格別のオススメ情報です。

 DVDや地上波のTV放送は、NTSCという方式(北米や日本で採用)ですが、これは、走査線数525本(理論値)で描画されます。有効走査線は480本。

 そこで、DVD中心ならば、プロジェクターのデバイスとしては480パネルでも十分ということになるわけで、どうしてもローコストで構築したい場合は、10万円以下の機種からでもエントリーできます。

液晶パネル供給メーカーであるエプソンからは、epson EMP-TW10H(旧型)が定番。 新型のTW20でも10万円以下の値段が出ています。 なお、ハイビジョンも画素は荒くなりますが対応しています。

 どうせなら、もう少し高画質でということで20万円以下クラスでは、なんと言っても松下のAE700でしょう。エプソン製720パネルを使った各社の中でも、抜群に絵作りが上手いですね。価格もこなれてきており、15万円程度で入手できます。最低でもこの機種をねらいたいところ。

 液晶デバイスには弱点もあるので、本格的にはDLPをねらいたいところですが、シアター向け製品は非常に高い。ハイビジョン対応を考えると、720パネルとしたいところなんですが・・・。

 新宿店では、新鋭メーカーBenQのPE7700を30万円以下で出せますよとのこと。

 しかし、DLPの心臓部、テキサスインストルメンツ社のDMD素子でも、同じHD2+パネルを用いたシャープのXV-Z2000の方が、総合的な描画力は上。オススメはシャープですね。

 (ただし、単板DLPの弱点はカラーブレーキング。また、誤差拡散ノイズ等がやや目立つ)

 同価格帯の液晶では、ソニーのHS-50が液晶とは思えないほどの高画質とコントラスト。

 で、今回は、前から気になっていたフルHDパネル、すなわち1920×1080ドットのD-ILAを3板用いた最高機種、ビクター「DLA-HD2K」を見てきました。150インチスクリーンに映し出された映像を見て、ただただ唖然!

 画素が全く見えない。DVDの映像がまるで70?フィルムで撮影された映画を見ているかのよう。もちろん、フルスペックで見るハイビジョン映像は、文句のつけようがない・・・。でも、価格も恐るべし!なんと250万円。

 ああ、フルHDパネルのプロジェクターが身近になるのはいったいいつの事やら・・・。

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☆ はめられた公務員

中野 雅至 (著) 光文社ペーパーバックス

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まず最初に、書籍紹介について・・・

 片道40分ほどの電車通勤をしており、大半は寝てますが、それでも本を読む時間に1/3くらいは充てております。この国がどこに向かっているのか、未来はどうなっていくのか、それが知りたくて、むさぼるように本を読んでいます。(というわけで、1日1記事では書籍紹介部門が追いついてません、ネタがたまっちゃいました・・・)

 ここのところ、新書を中心にいろいろ読んでいますが、強く感じることは、マスコミの多くは真実を語っていないと言うこと。TVや新聞、週刊誌などの即時性の高いマスコミはとくにその傾向が強いです。

 物事というのは、多角的に深く検証してみて初めてその本当の姿が浮かび上がると思っています。なので、私は新聞記事があまり好きではありません。また、ブログでも、各方面のニュースを転記して感想を述べるスタイルものが多く見られますが、ニュースとは、ほとんどが断片的な情報なのだと言うことに注意して欲しいなぁとも思います。

 で、今回の本・・・。
 著者は元国家公務員のしかもキャリア官僚にして、新潟県庁への出向による地方公務員の課長職経験者、また、市役所職員の経験もあり、現在は大学助教授に転職(天下りではない)しているという貴重な経験?の持ち主。

 最初に酷評してしまうと、内容はともかく、表現はちょっとねぇ~と思う部分が多々あります。キャリア官僚が書いた文章としては粗雑ではありますね・・・。まぁ、物事を分かりやすくするためには、ステレオタイプな表現も必要なんでしょうけど・・・。

 そう言ったちょっと気になる表現や個人的感想はさておいて、重要なのは、国民の多くが「公務員」に対して、大変な誤解をしていると言う事実でしょう。

 一時期、「この国のかたち」という言葉が流行りましたが、まさしく、日本という国がどの様に運営されてきたのか、政・官・業とはどの様なものなのか、そのことについてはなかなか分かりやすく描かれていると思います。

 本書に限らず、現在の日本(特に財政面)が危機的な状況にあることを示唆した書籍は多いのですが、何が問題でどうすればいいのかは、まさしくいろんな情報を集めてみないと分かりません。

 公務員? 政治家? 関係ないと思いのあなた、日本丸がどこに行こうとしているのか興味のない人はいないでしょう。少なくとも、国が悪い、政治が悪い、官僚が悪い・・・等々と言っているだけでは何の解決にもなりません。

 本書は、タイトルどおり、世の中を悪くした犯人として、スケープゴート(いけにえ)にされつつある公務員に警鐘を鳴らしていますが、それはとりもなおさず、国民全体の問題でもあるのです。

詳しくは[アマゾン書評]

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☆ コンデンサー型イヤースピーカー「STAX」の秘密!

本当によい音と出会うための近道はないのか?

マニアになって、アレコレと高級品を取っ替え引っ替えしなければ至福の音には到達できないのでしょうか?

まぁ、そう言われれば、確かにそうかも知れ無いなぁ~と思うのですが、
唯一(と私は思います。)の方法は、STAXに出会うこと・・・。

現在では、世界で唯一社となってしまったコンデンサー型スピーカーのメーカーの
「STAX」については、ホームページでも紹介していますが、

なぜ、現在ただ一社なのか、コンデンサー型はなぜそれほど素晴らしいのか、
その理由の一端がようやく分かりました。

こちらのページにある、有限会社STAX 代表取締役 目黒陽造氏 の写真わきの

[インタビューを読む] のをご覧下さい↓

http://0152records.com/soundsystem/stax/#

ちなみに、コンデンサー型スピーカーの原理はドイツから・・・とコメントされていますが、
そのメーカーとは、最も人気のあるメーカーの一つ「ゼンハイザー」です。

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(写真は借り物です)

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☆ 純米酒を極める

上原 浩 (著) 光文社新書

 著者の上原氏は、実はあるマンガに出てくる酒造りの「先生」のモデルにもなった人物。
 そのマンガとは、「おぜあきら」の「夏子の酒」。TVドラマにもなり、日本酒ブームを生んだあの名作です。

 さて、皆さんは、日本酒についてどんなことをご存じでしょうか? 日本酒は世界でただ一つの「並行複発酵」によるお酒です。平行複発酵とは、デンプンを糖分に変える工程と、その糖分を発酵させる工程を同時に進行させる醸造法で、世界に類を見ない高度な発酵技術です。

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それが、日本酒ならではの、まろやかな深い味わいをつくりだすのです。

 また、鉄分が極めて少ない純度の高い軟水でなければ濁ってしまうという性質があり、このような水が豊富に存在するのは世界広しといえども日本だけなのです。

 まさに、酒の芸術品です。

 ところが、戦中戦後の緊急避難策として始まったアルコール添加(アル添)が普通になってしまったため、不当なまでに評価を落としているのが日本酒の現状です。

 その一方で、冷酒や生酒など、どちらかというと「うわべ的」な日本酒ブームもあり、日本酒本来の良さはなかなか認知されてないようです。

 著者の言う、「酒は純米、燗ならなお良し」と言う意味が、本書を読めば良く理解できるのではないかと思います。

 日本酒醸造学の研究者として、長年第一線で活躍してきた専門家であり、また日本酒をこよなく愛する著者が書いた本書は、日本酒党はもちろん、アルコールが好きな方、上戸も下戸も思わず唸ってしまうのではないでしょうか。

米に関わる職業の方、必読の本でっせ!

[アマゾン書評]

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☆ お米の品質・・・?(酒米について)

前回のおさらいです。

乳白米とは、光合成同化産物の米粒への転流が一時的に滞り、組織に空間が出来て光が乱反射して白く見える現象です。

 一方、その白く見える中心部が非常に重要なお米があります。酒米です。
(ただし、心白は生理的に始めからそのような性質を持ったものであり、障害による乳白米とは異なります。)

 日本酒は、米のデンプンを糖に変え、さらにその糖をアルコール発酵させたものです。 そのためにこうじ菌や酵母を使います。こうじ菌はカビ(糸状菌)の1種ですが、糸状菌がバクテリアと違う点は、自らの力で植物の組織内に侵入する能力があることです。バクテリアは、傷口とか気口などの開口部分からしか侵入することが出来ません。

 こうじ菌は自ら侵入する力があるとはいえ、米粒内部に菌糸を伸ばしやすいことが、良い糀(こうじ)を作る上で重要です。そこで、酒米は「心白」といって、中心部がスカスカな構造である必要があるわけです。

 一方、お酒にとって必要なのはデンプンであり、余分なタンパク質などはあまりない方がよいわけです。お米は外側ほどぬかや余分なタンパク質がありますから、酒米は外側を削られるわけです。この削る程度(精米歩合)が高いほど、素材としては優れていることになります。

 従って、酒米は「心白」が大きい程よいわけですが、心白は粗い組織ですから砕けやすいのです。大吟醸酒などになると、精米歩合が50%以上になるものもあります。

 酒米には、心白が大きいのに、砕けにくいと言う矛盾した性質が必要です。心白は大きいだけではダメで、こうじ菌が良く侵入しやすい構造でなければなりません。

 また、雑味につながるタンパク質や脂肪が少ない事や、溶けやすい、吸水が速い、炊いた時に粒と粒がくっつかない(糀菌が表面につきやすいように)・・・など求められる性質は多岐に渡ります。

 酒米用品種として、最も人気がある品種に「山田錦」がありますが、これらの性質を高度に満たしています。この山田錦という品種の育成には60年という歳月がかかったそうです。未だに山田を超えるものは無いと言われています。その反面、長稈(茎が長いこと)で倒伏しやすく栽培の難しい品種です。

次回は、書籍紹介で「純米酒を極める」を紹介します。

(写真は借り物です)

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☆ オーディオレポート(家電量販店大規模店舗編 : INTEC 275)

前回の手頃な値段のRK-700に続いては、同じミニコンポでも高級品に属するINTEC275(ONKYO製)の紹介です。(本製品は、量販店でも大型店ならば扱っているようです。)

 平成初頭のバブル経済時代は、オーディオの音源が、アナログレコードからCDに完全に移行した時期でもありました。生活空間にさりげなくとけ込む小型サイズ(ミニコンポ)ながら、デザイン等のセンスが良く、もちろん音質にはこだわったやや高額な製品として、いわゆる「ハイコンポ」が台頭してきたのもこのころです。

 最右翼を担ったのが、INTECブランドを掲げたオンキヨー(ONKYO)でした。INTECは、それまでのフルサイズコンポーネントの横幅がアナログレコードプレーヤーを基準とした450?以上だったのに対し、155や185、275などの横幅を示すいくつかのシリーズを展開します。

 このONKYOというメーカー、名前の通り、ほぼ「音響製品」しか作らない専門メーカーで、スピーカーは国産最大手の三菱ダイヤトーンと、アンプは国産最大手のサンスイとのそれぞれ双璧を成すメーカーでした。過去形なのは、ダイヤトーンもサンスイも今は無きブランドだからです。

 派手なデコレーションや不要な機能には目もくれず、安価な製品から高級品まで、一貫して音の良さを信条にしてきた老舗です。その一方で、ホームシアター向け製品やパソコン周辺機器へも積極的に事業展開しており、頑固一徹でありながら、時代の浮き沈みに翻弄されない手堅い製品作りをしてきました。

 今回、ホームシアター製品等で熟成されてきた最新のデジタル技術を投入し、INTEC275が12年ぶりとなる本格的なモデルチェンジを迎えました。

 次回は、製品の魅力についてレポートします。

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☆ 水田の守護神? ~アシナガグモ~

この時期、水田では、田面が見えない位に、稲の葉が繁茂しています。

 この頃になると、水田の生態系も豊かになり、害虫のみならず、稲や人間に被害を与えない「ただの虫」などの生息密度が一段と増えてきます。

 そして、それらの虫の捕食性天敵であるクモ類も増えてきます。写真では分かりづらいと思いますが、矢印をつけたところがクモの巣です。巣の主はアシナガグモ類で、中でも、おしりの先が尖っている「トガリアシナガグモ」が最も多く見られます。

 密度は、およそ1坪(畳2枚分)に1匹ほどになるでしょうか。
 写真は朝の散歩(7月19日)で撮影したものですが、網が夜露に濡れて田一面に無数のオブジェを作り出します。(なかなか壮観です。)

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2枚目の写真は、接写したところです。(ピントがぼけてしまいました・・・)

 網を張らない時は、足を揃えて体を縦長に細くし、鳥などの天敵に見つからないよう葉に隠れています。クモにとって網を作るために費やすエネルギーは莫大なので、それ以外はじっとしている事が多いようです。また、網を張らずに、敏捷な動きで飛びつくタイプのクモもいます。

 一般的にクモというと、気味悪いイメージがありますが、様々な種類がいます。例えば、ミドリアシナガグモやハナグモなどは体全体が綺麗なエメラルドグリーンをしており、また、害虫を食べてくれる益虫ということで、なかなかカワイイやつなんですよ。

 なお、植物を加害する害虫の多くは、環境の攪乱後、直ちに生息密度を上げられる能力をもっていますが、それらを捕食する天敵は、じっくりと密度が上がってくる性質があるため、完全に被害を防ぐことはできません。

 かつての殺虫剤の多くは、益虫まで無差別に殺してしまうタイプのものが多かったのですが、益虫にはほとんど影響が無く、目的の害虫だけを防除するタイプの物が増えています。

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☆ 秋の七草より・・・「桔梗」

万葉集にあるように 秋の七草とは、
「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」

すなわち、ハギ、キキョウ、クズ、ナデシコ、ススキの穂、オミナエシ、フジバカマのこと。
秋の花とされますが、桔梗は7月には咲きます。

実は、我が家にとっては特別な花です。
私たち夫婦は、結婚して数年経った頃、いずれ授かるであろう我が子には、性別にかかわらず植物の名を冠したいと思っていました。

ふと思いついたのが、写真の花でした。大和撫子を連想させる清楚な花でありながら、どこか凛とした、しんの強さを感じさせる花です。

第一子は念願の女の子でしたので、迷うことなくこの花の名にしましたが、当時は「桔」も「梗」も人名漢字としては使えませんでした。結局当て字にしましたが、その2文字の組み合わせは、なかなか好評です。

秋の七草であることを意識したのは、実は第2子である妹が生まれてからで、
姉が秋の七草ならば、妹は春の七草の一つにしようということになりました。

時代を超えて、愛される名前であって欲しいと思っています。

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☆ 靖国問題

高橋 哲哉 (著) ちくま新書

 毎年、8月15日が近くなれば必ず話題になる、首相の靖国神社公式参拝問題。

 では、靖国神社とはそもそもどのような神社なのか? 日本の首相が参拝することがなぜ問題となるのか? 本書は、そんな素朴な疑問に明快な解答を与えてくれる。

 感情、歴史認識、宗教、文化、国立追悼施設(各:~の問題)という5章の構成により多角的な検証を行い、いずれも、靖国神社が内在する「巧妙な政治的意図」を見事に喝破している。

 「靖国神社」あるいは、「靖国」的なる物とは、要するに、国家のために国民を戦争に駆りたたせるための巧妙な「装置」にすぎない。肯定派も否定派も、あるいは、素朴な疑問を持ちつつも良く分からないと言う方も、「靖国」を検証する上では、必読の著と言えるだろう。

 「英霊」なる言葉が、全くの「自己陶酔」に過ぎないと言うことが良く理解できると思う。

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☆ 農作業安全を願う

16日の地元紙に、農業用トラクターの横転で下敷きになり、死亡された方の記事が載っていました。

 私の現在の主な担当は「農業機械」で、県内の農作業安全対策を担当しています。今年になり既に4件目の発生となりました。休み明けには、地元普及センターの調査が入ることになるでしょう。

 仕事中の事故であり、何とも気の毒なことです。建設業などでは安全対策が徹底してきており、死亡率は低下しているのですが、農業では死亡事故数が昭和46年の統計開始以来いっこうに減っていません。

 最近では、高齢化に伴い60歳以上の死亡が大変多くなっています。
 ご冥福をお祈りします。

☆ 幼穂形成期です。

まもなく梅雨も明けることと思います。今年は、5月以降の低温で遅れていた水稲の生育も、6月の記録的な高温でむしろ平年より早まったようです。

 写真は稲の主茎を縦に切ったところですが、穂が形成されてきました。現在5~8?といったところ。赤い2つの矢印の間の、ろうそくの炎の形をしている白い部分。

 赤の矢印と緑の矢印の間が第4節間で、青い矢印以下が第5節間になります。出穂に先立ち、現在、下位の節間伸長が急激に起こり、幼穂も伸びてきます。

 肥料のコントロールが最も重要なのがこの時期です。一般的に稲の施肥は、苗を植える前の元肥と、今頃の追肥の2段階で行いますが、追肥の量が多かったり早すぎたりすると下位節間が伸びすぎて倒伏したり、籾数が増えすぎて粒が小さくなったり、乳白米が多くなったり、未熟粒が増えることになります。

 少なければ、収量が確保できません。また、遅いと収量は上がる傾向がありますが、玄米中のタンパク含量が上がり、粘り気が少なくなって美味しくなくなります。

 そこで稲の生育量に合わせて適切な量を適切な時期に施肥する必要があります。稲は窒素の量に極めて敏感な植物ですから、葉の色や草丈・茎数などから、追肥の量を判定します。

 時期については、幼穂の長さから出穂前日数を予測します。写真の幼穂は1?弱ですから、出穂18日前頃になります。

 葉色が淡いので、やや早め、やや多めの施肥が望ましいのですが、もともと、ネギの作付け跡で堆肥がたくさん入っており、肥料分が残っていますから、この田んぼは無肥料でスタートしています。

 したがって、今後の地力窒素の発現量を推測して勘案しなければなりません。

 なお、このような精密な施肥方法は、コシヒカリの栽培技術を確立する上で発達したものですが、現在では、肥料を分解性のプラスティックで薄くコーティングし、ねらった時期に溶け出す「元肥一発肥料」が普及してきています。これについては次回・・・。

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☆ 里帰り・・・。

16~18日の3日間、妻の実家に家族揃って行ってきま~す。

☆ しのびよるネオ階級社会 

バブル崩壊後の日本は貧富の格差が増大し、しかもそれが世代的な固定化を見せつつあるという、いわゆる「階級社会」化する日本という論評を見かけるようになった。

 著者は、10年に及ぶイギリスでのジャーナリストとしての体験から、イギリスにおける階級社会の実態を語ると同時に、学者センセイたちが説く、うわべだけのイギリス礼賛書物を批判している。そして、

 日本の将来について、「アメリカ型の競争社会をと言うかけ声のもと、実際に進んでいるのはイギリス型の階級社会化だ。」と危機感をあらわにしている。その一方で、一億総中流なるものは幻想に過ぎず、実際には数値にあらわれない「格差」は以前から存在していたとも指摘している。

 確かに分析や検証の甘さはあるし、自画自賛的発言もみられるのだが、固定的な「階級社会」とはどういうものなのか、イギリスの事例を通じて考えてみるという視点に立てばなかなか興味深い本だと思う。

 日本が、イギリス型の階級社会に移行するかどうかは、そう単純な話ではないと思うが、経団連会長をつとめたトヨタ自動車の奥田会長が、エリート育成の男子校を作るべきだ等と言っていることを思うと、あながち的はずれではないかも知れない。

 さて、私見になるが、理想的な就業観とは、選択の自由と機会の均等が遵守されることだと思う。政治家であれ、企業・個人商店であれ、あるいは、農家や宗教家であれ、全ての職業は世襲することなく、誰でもがチャレンジできるものであって欲しい。

 もちろん、就業に至るまでの難易度は大きく違うのは当然である。求められる知識や専門性、能力などは職業によって大きく異なるからだ。だからといって、就業の難易度は職業の貴賤、あるいはランクにつながるべきではない。

 職業に貴賤はないと言われるのは、例えば、どんな単純労務であろうとも、そこに創意工夫による向上心や顧客や社会への還元という誇りを見いだす限り、高貴であるからだし、社会的な地位が高いとされる、例えば政治家や高級官僚であっても、私利私欲に走ってしまえば下賎な人間と言えるからだ。

 私は以前、世襲無き階級社会が理想なのではないかと思ったことがあるが、世襲と階級は切っても切れない関係なので、それは単に、競争社会だと言うことも理解できた。

 職業意識の涵養、あるいは教育とはどうあるべきか・・・を考える上でも、本書は参考になる部分があると思う。

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☆ 農業機械士協議会第30回全国大会 

7月12~14日に北海道十勝郡音更(おとふけ)町で行われた、標記の大会に出席してきました。今回は、5年ごとに行われるトラクター競技の開催年で、栃木県代表のS選手が見事「優良賞」、21選手中の3位という好成績を収めました。

北海道の農業や、本州ではまず見られない大型トラクター等を見てきましたが、いやはや、さすがにスケールが大違い。

 音更は、春播き小麦の大産地で、今は穂がまだ青い状態でした。紫の花のジャガイモがメークイン、白い花は男爵、他にも、てんさい(ビート:砂糖大根)や飼料作物などが広大な平野一面に栽培されていました。

いろいろ書きたいことはあったんですが、また後ほどと言うことで・・・。

今回、さすがに、「農業機械士」でヒットしたBlogは、全ブログ全期間でたったの一件でした・・・笑)

ちなみに十勝では、同じこの7月に、あのWRC「世界ラリー選手権」が行われます。

(写真はロータリー耕競技の様子。枕地を耕運しているところ。)

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☆ 出張

今日から3日間、出張になります。


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☆ 谷村有美 - Believe In -

気がつけば、今回が100件目の記事となりました。間が空いてしまっている「シリーズ物」もありますが、不定期ながらも続編はきちんと書いていきたいと思いますので、気長におつきあい頂ければと思います。

 で、100回記念で何を書こうと思ったのですが、ここはやはり、「谷村有美」さんでございます。今回選んだのは、1987年発売のデビューアルバム。

 2枚目以降と比べると明らかに「下手」なんですが、ただならぬ「原石の輝き」というか、そのクリスタルボイスを聴くにつけ、その後の成功は、ある意味約束されたものであることが理解できます。(当の本人は、自分の声にコンプレックスを持っていたそうですが・・・笑)

 彼女の他にも、美しい歌声の歌手、楽曲に恵まれた歌手、シンガーソングライターとして非凡なる才能を発揮しているアーティスト等々はたくさんいらっしゃいますが、私は、谷村有美さんの声を超える方に出会えずに少々困っています。作詞・作曲については、本人はもちろん、いろんな方が提供されていますが、わりと時代を感じさせないというか、色あせないですね・・・。

 同時代に活躍された女性シンガーや女性バンドに比べると、女性側の共感と言うよりは、男性から見た場合の「女性らしさ的魅力」がやや強い傾向があるようです。それゆえ、女性ファンにはナイーブな方が多いんじゃないかな・・・。

 初めて聴く場合には、このファーストアルバムはお薦めしませんので、やはりベストアルバムあたりでしょうか。初のベストアルバム「WITH」とデビューアルバムの「Believe In」に収録されている同じ曲、「ためいき色のタペストリー」を聴き比べてみるとまるで別の曲のようです。
 Believe Inでは若々しくあっさりと歌っていて、それもまた良いのですが、WITH?ではスローテンポで情感たっぷりに歌っています。

 このように、 何枚かのアルバムを聴いた後で聴いてみると感慨深いものがあります。ちなみに、収録時点では18歳くらいだったはずです。他のアルバムもいずれ紹介すると思います。・・・きっと。

[関連したHP]

あ、昨日の植物の答えは、アスパラガスです。詳しくはいずれ・・・。

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☆ 農家の庭先・・・プラムの季節です。

農家の敷地というのは、都市生活者や戸建て住宅地から比べると、信じられないくらい広いのが当たり前です。

 (その代わり、交通環境や病院・学校などの社会的インフラ面では、非常に劣っているので、それくらい許されても良いでしょう・・・、なんてったって、うちの集落は、下水はもちろん上水道すら通ってないんですから・・・これでも一応、人口5万人の市なんですけどね・・・悲)

 (ちなみに、最寄りの映画館は十数?離れた隣の市のミニシアター1館のみ。まともに見ようとすると、50?離れた県庁所在地まで行かないとありません・・・、家族揃って映画館なんて、遠いは高いはでバカらしくてやってられません。第一、設備の良くない映画館でみるより、我が家のホームシアターの方が、相対的には画面はずっと大きいし、映画館で見られないライブ映像やアニメなども良好な環境で見られます。)

 おっと、話が脱線しすぎました。
 写真は、我が家の庭にあるプラムの木でして、その昔、兄弟が小学校で購入した苗を植えたものです。

 たいていの農家の庭先には柿の木があるし、いろんな庭木がゴロゴロしています。
庭の隅々までは管理しきれずに雑然としている所が多いので、私は農家の庭先があまり好きではありません。

 (いろんなブログを拝見しますが、草花や自然、食べ物に関する話題は結構多いようです。私にとっては、「農」とか「植物生理学」、「植物防疫:病害虫雑草防除」というのは身近すぎるし、仕事上の、あくまでも「リアル」な世界なので、まぁ、わりと冷めた見方しかできないんですけどね・・・笑)

 (それでも、一番多くのお返事等の反応を頂いていますので、書いていきたいと思います。)

 さて、果樹類には、「隔年結果」といって果実が多くなる年と、その反動で翌年あまり実が付かない年があり、1年おきに変動しやすい性質を持った果樹があります。
 変動しては、経営が成り立ちませんし、多く成れば小玉になったりしますから、枝の剪定で、着果数をコントロールするのが果樹農家の腕の見せ所でもあります。

 今年は春先の低温、5月の天候不順などが重なり、数えるほどしか成りませんでした。残念。


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おそらく、家庭果樹用に向いた品種と思われますが、年によっては、ケムシ類が大発生し、葉がボロボロになることもあります。そんなときは殺虫剤を1回かければ、被害をかなり回避できます。基本的には、ほとんど放って置いても勝手に実がなってくれます。

 贅沢な話ですが、ほとんどは食べきれずに終わってしまいます。

 さて2枚目の写真ですが、左側のツツジと右側のアジサイに間にある、奇妙な植物は何でしょう??? 答えは明日、つづく・・・。

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☆ なつつばき花盛り!

玄関前の夏椿(なつつばき)が開花最盛期となりました。

梅雨時期と言えば、アジサイも良いけど、
この花も、さわやかな夏を感じさせてくれます。

ファインダーが覗ける位置からは花が撮れなかったので、
手を高く上げて、見当をつけて撮影。(撮影は先週の日曜:7月3日)

よく見たらアリさんが、花の中をウロウロ・・・。

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花は、満開になると付け根からポタリと落ちます。
白い花が、芝生の上に丸い絨毯を作ります。

手前にあるのは太陽電池充電式の庭園灯。今日設置しました。(写真は7月9日)

その他、芝生を強めに刈り込み、子供達と犬の散歩、
珍しく外出は無し・・・、そうそう、庭のプラムを今年初めて食べました。

明日はプラムの写真載せよう・・・。

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☆ 武装解除 ~紛争屋が見た世界~

伊勢崎 賢治 (著) 講談社現代新書

 紛争処理の専門家自らが書いた、DDR(武装解除、動員解除、社会復帰)についての本。

 国家や民族、内線、テロリズム、戦争と平和、自衛隊の海外派遣、国際支援・・・等々については、生半可な理念や観念論で語るべきではなさそうだ。

 現実にいったい何が起き、どの様な方法でその戦後処理にあたるべきなのか、本書を読めば、なるほど納得させられるものがある。

 巻末には日本の国際貢献、特に自衛隊の在り方まで含めて、示唆に富む提言もなされている。

 世界とは、果たしてどんなところなのか、日本人も知るべきなのだろう。

詳しくは、[アマゾン書評]の投稿が分かりやすいです。 [関連したBlog]

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☆ 世界が待ち望んだ「ロードスター」!

3世代目となるマツダMX-5(日本名:ロードスター)の予約が開始されました。世界が待ちに待った、新型ロードスターです。

 マツダはわりと誤解されやすく、安物みたいに見られがちですが、車作りにおいては「バカまじめ」と言っていいくらい真摯なメーカーです。

 しかも、紛れもなく、世界最大のスポーツカーメーカーであり、ここほど、スポーツカー作りの分かった、かつ情熱を注いでいるメーカーは滅多にありません。

 2座オープンカーなんて「遊び車」・・・と思うは多いと思います。しかし、この車は、老若男女誰でも楽しむことが出来るし、車って良いものだな~って心底思わせてくれます。

 何よりも、コイツとともに暮らすことの「潤い」は、いくら口で言っても体験しなければ分かりません。誰でも、一度つきあってみる価値はあるでしょうね。(その辺は、自動二輪にちょっと似ている・・・)

 そんなロードスターの魅力や、マツダのスポーツカー哲学については、拙著「そよ風は何いろ」をご一読いただければご理解頂けると思いますが、それでも、というかそれだからこそ、3代目の開発は至難を極めたことは想像に難くありません。

 運動体にとっても最も重要な、質量や慣性モーメントに至っては、例えば、ルームミラーで84gの軽量化!と言われるような徹底した軽量化を図っているのですが、ことさらにその血のにじむような努力を全面には押し立てていないところが、まぁ、宣伝下手というかバカまじめなところでもあります。雑誌では開発者の貴島主査のコメントが多く載せられていますので、ご参考下さい。

 北米、欧州、日本、それぞれ要求される方向性がかなり違うのですが、それらを一切妥協することなく、上手くまとめ上げています。

 外観デザインについては、リリースされる情報毎に、やきもきしたけど、最終的には文句の付けようのない姿としてまとめられました。(内装はややアンバランスな面もあるが・・・) ヒーレースプライト(カニ目)風の楕円形をした口も、ご愛敬と言うところでしょう。

 いやはや、マツダという自動車メーカーがこの世に存在していて、本当に良かったですね。発売が楽しみです。

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☆ お米の品質・・・?

品質というタイトルから脱線しつつありますが、前回からの続きです。

 皆さんお米を購入される時などに、米粒をじっくりご覧になったことがありますか? 全体が透明な粒がある一方で、部分的に白く濁っている粒があることに気がつくことでしょう。

 この白い部分は何でしょうか?
 米粒は受粉後の子房が肥大したものです。肥大は、長さ→幅→厚みの順番で進みますが、特に初期は、光合性で作られた炭水化物(デンプン)が勢いよく充填されていきます。これを転流と言います。

 このとき、イネ側に何らかのストレスがあると、転流が上手く進まないことがあります。一番の要因は「高温障害」ですが、曇天続きなどの日射量不足でも発生します。

 転流が上手く進まないと、デンプンの蓄積が不十分となり、その部分の組織がスカスカとなって光を乱反射させ、白く濁って見えるわけです。白くなる部分は、転流されるステージによってきまります。これを、背白(せじろ)、とか腹白(はらじろ)等と言いますが、総称して「乳白米」と呼ばれています。

 我々がご飯にしている「うるち米」は、米粒内部が透明なのが普通ですが、多少白い部分が発生するのは、自然な生理的現象であり、程度が軽い分には全く問題がありません。炊いてしまえば白くなりますからね・・・笑)

 ただし、あまり程度が激しいと、米粒が割れる原因となったりするので問題です。割れ米(胴割:どうわれ)は食味を落とす大きな要因であり、精米業者さんが最も神経を使う部分です。そしてその要因の一つが、登熟(とうじゅく)初期のスカスカの組織にあると考えられています。その他の要因としては収穫前の乾燥と湿潤の繰り返し(天候)や、収穫後の乾燥の仕方、精米方法、貯蔵方法など多岐にわたります。

 ところが、この白く濁った部分が非常に重要なお米もあるのです。それが「酒米」です。(写真は借り物です。)
つづく・・・。


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☆ Jポップとは何か ~ 巨大化する音楽産業 ~

岩波新書 烏賀陽弘道 (著)

 ポピュラーミュージックというジャンルがある。「歌は世につれ、世は歌につれ」と言われるように、歌は時代とともに変化してきた。その意味ではポップスは世の中を映す鏡と言えるだろう。

 では、Jポップとは、端的に言えばジャパニーズポップスのことかと思いきや、これはいわば、消費社会における企業や音楽産業が巧妙に仕組んだ一つの「構造」であることが分かる。

 著者は、「世界第二位の音楽消費国でありながら、日本の内部でしか通用しない音楽」と断言しているものの、Jポップに対しては良し悪しではなく、その成因や背景に関し、膨大な資料に基づく冷静な分析を試みており、1人の音楽好きとして日本の音楽業界の行く末にも憂慮している。

 オーディオ好きの多くは、Jポップには目もくれないし、私もほとんど興味がない。その理由は本書を読めば良く理解できると思う。

 ちなみに、ブログで検索してみると本書の読書評は多数ヒットしたが、これはすなわち、ブログを書いている方の多くが、Jポップに関心を寄せる若年層だからなのかも・・・?

詳しくは、[アマゾン書評] をご一読下さい。 [関連したBlog]

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☆ 梅雨寒(つゆざむ)

梅雨も中盤になると、厚く垂れこめた雲が夏の日差しをさえぎり、しとしとと降り続く雨は何ヶ月も前に逆戻りしたかのような寒さをもたらしますね。

 梅雨寒・・・なんですが、栃木県と言うところは本当に天災や気象災害が少なくて(例外は雷が多いこと)、暖房をとりたくなるような梅雨寒はたまにあるものの、東北地方のような深刻な冷害につながることは滅多にありません。

 実は私、肌寒さを通り越して暖をとりたくなるような梅雨寒って、結構好きです。洗濯物が乾かないのには閉口しますが、じとじとと蒸し暑いよりははるかにマシだし、夜も寝苦しくない。

 この時期の雨模様は、陰鬱としているようで、そうでもない。結構好きだなぁ・・・。
 
 そんなことを考えていたら、谷村有美さんの「6月の雨」を思い出しました。そこで、6月の雨を検索してみたら、なんと、なんと!!

 谷村有美さん、第1子男児出産(6月21日)だそうじゃないですか!
 良かったですね~・・・感涙!!) 有美さんとは同い年らしい(生まれ年には2説あって、最近は公表していないみたい)私にとっては、もう感動ものです。

 大ファンの私としては、いずれアルバム紹介をする予定で~す。

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☆ 稲の害虫(イネドロオイムシ)!

写真の奇妙な物体は何でしょう? 答えは、梅雨の名物、イネドロオイムシです。(正式名称は、成虫の名であるイネクビホソハムシ。) 散歩の途中、田んぼで見かけて写真を撮りました。

 遠目で見ると、泥がはねたような「濁った水滴」にしか見えないので、この幼虫は、自分の糞を背中にため込んで背負うことで「泥はね」に擬態しているとも言えるでしょう。また、冷涼・長雨での発生が多いことから、幼虫は湿度の高い条件を好むと考えられ、糞を背中に背負うことで湿度を保持しているのかもしれません。

 年1化性(1世代)で、稲の害虫としては普遍的にどこでも見られますが、山間の陰った場所などに多い傾向があります。

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2枚目の写真は、食害された稲が白くかすり状になった様子で、大発生すると田んぼ一面が真っ白になります。この時期の稲は盛んに生長し補償作業が働くので、見た目ほどのダメージはありませんが、大発生すれば影響は出てきます。

 現在では、育苗箱施用剤(殺虫剤)が普及しているため、恐れるに足らない害虫となっています。

 稲側の防御としては、植物体内の珪酸含量を高めて、葉を硬くするなどの方法がありますが、もちろん、完全に防ぐことは出来ません。ちなみに、珪酸に含まれる珪素は、ガラスや岩石の主成分で大変硬い特徴があり、特にイネ科の植物に多く含まれます。

 イネ科植物は草丈の高さとそれに起因する日当たりの良さを「生き残りの戦略」として選んだ植物であり、その細長い体を支える手段として、珪酸を多く含むという方法をとったと考えられるでしょう。

 珪酸は岩石の成分ですから土壌中にいくらでもありますが、植物の根が吸収できる形態(水溶性の珪酸)としては意外に少なく、珪酸カルシウムなどの肥料として与える必要があります。

成虫の姿は↓をご覧下さい。

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☆ オーディオレポート(量販店編 : RK-700)

音楽を気軽に聴きたい! できれば手頃な値段のコンポで・・・、という方は多いと思います。でも、家電屋さんに行っても、いろんな商品があって良く分からないですよね~。オーディオ好きからのアドバイスとしては、必要最小限の機能に絞って、その代わり品質の良い部品を使用したシンプルなシステムで聴いて頂きたいところなんですが、

 「プレーヤー+アンプ(プリメインアンプ)+スピーカー」という本来のコンポーネントステレオ(独立構成のステレオフォニック再生装置の意)は、入門機種と言えどもそれなりの値段はしてしまうのが現状です。大まかに言って、最低でもトータル10万円くらいは用意したいところ。では、もっと安価な「ミニコンポ」という「選択」は、オーディオ好きからのアドバイスとして「有り」なのか?というのが、今回の記事のテーマなわけです。

 実は、郊外型の家電量販店で売られているミニコンポは、ごく一部を除けば、オーディオとは名ばかりの、あまりお勧めできない商品が多いのです。そのごく一部の例外に入る製品の一つがKENWOODの「R-K700」。写真の製品です。

 実勢価格は5万円以下! 「CD、MD、ラジオが聴けて、タイムアライメント(音場補正機能)まであって、出力が・・・」という、高機能ぶりや表面的なスペックは、とりあえず置いておきましょう。そんなものでは、オーディオの善し悪しは分からないからです。

 例えば、高音~低音までどれくらい再生できるかというスピーカーの再生周波数特性は、測定方法や条件が多様であって、製品間の単純な比較は出来ません、また、出力W数なども音質の目安には全くなりません。オーディオにおけるスペックとは、ほとんどの場合、目安程度にもならないのです。

 で、この「K700」ですが、90年代に一世を風靡した、同社「Kシリーズ」の再来です。Kシリーズと言えば、発売時に3年はモデルチェンジはしないと宣言し、作りもかなりこだわった製品でした。たとえば、電源トランスにはトロイダルトランスを使っていましたが、このトランスは音質等に悪影響を及ぼす「漏れ磁束:リーケージフラックス」が無いと言う優れた特徴がある代わり、手間のかかる製法でコスト高なのが欠点なのです。(普通はEIコアトランスが使われる。ちなみに、量産性が良く、漏れ磁束も少ないのがRコアトランス。)
 トランスメーカーに談判して「K」シリーズ用に専用品を用意してもらったほどの徹底ぶりでした。実際、旧「K」シリーズの中古品は、新「K」シリーズが出るまでヤフーオークションでも高値で取り引きされていました。

 今回、デジタルアンプ等の最新技術を投入して、大変、手頃な値段かつ充実した内容で登場したわけですが、同価格帯のミニコンポの中では、他社製品を大きくリードしています。なお、スピーカーには2種類ありますが、高い方のLS-K701(2ウェイ2スピーカー)の方をお勧めします。

 オーディオは実際聴いてみてナンボの世界ですが、この音がこの値段で出せるのはどう考えても不思議でなりません。それくらいコストパフォーマンスは高いのです。

 春日電機→トリオ→KENWOODと社名を変えてきたこのメーカーは、KENWOODになってからは、若年層向けの派手な製品(特にカーオーディオ)が多かったのですが、こと、「K」シリーズに関しては、安心して勧められます。

 次回は、ONKYOの新しいINTEC275も紹介したいと思います。

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